ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

閲覧いただきありがとうございます。
日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

イエロー・マジック・オーケストラで一番好きなアルバム?

おニューどすえ

 YMOで一番好きなアルバムは?と聞かれたら悩みに悩み、やっぱり『テクノデリック』と無難に答えます。

このアルバムの一番好きなところはすごく暗いところです。

レディオヘッドの『アムニージアック』くらい暗い!そこがいい!

以前まで手掛けていた人間味溢れるテクノポップからは程遠い無機質さと陰鬱さと人気ポップトリオの作品とは思えません。

当時酷評されたのもわかります。

 そして全編にわたり現代音楽にグルーヴィーなリズムを載せた前衛的な楽曲の数々はポップスからも遥かに遠ざかったもので、これがめちゃかっこいい。

 80年代の邦楽ヒットチャートとは対極に位置するような『テクノデリック』はクールさに満ち溢れていて個人的にはオーパーツのような作品です。

初めて『テクノデリック』を聴いた時は「こんなかっこいいアルバムが邦楽にもあったのか」と感慨に浸りました。

 ピアノ、ベース、ドラムと基本的な編成にサンプリングと以前までのイエロー・マジック・オーケストラからは考えられないシンプルな構成でジャンルレスな楽曲に仕上がっているのもまた驚きます。

ジャズでもフージョンでもファンクでもないどう形容したらいいのか分からない楽曲。

いつ聴いてもこのアルバムだけは格が違うように思います。

ZAZEN BOYSの新譜『らんど』

 ・らんど ZAZEN BOYS

ビッグマンを振るカシオマン氏とエフェクターを顔に付けている向井氏

ザゼンボーイズの12年ぶり!?となる新譜。

ベーシストが吉田一郎不可触世界さんから385のMIYAさんに代わって以降の新生ザゼンボーイズとしては初のアルバム。

向井秀徳ナンバガに精を出していたので、「秀徳が好きなことやりなさい」とお母さんのような気持ちでZAZENの新譜は諦めていました。

そんな中で昨年の秋頃?に新作発表があったのでめっちゃ喜んだのですが先行シングルの永遠少女を聴いて「ナンバガに引っ張られてるんじゃない?」と不安になっていました。

そして昨日、ついに新作『らんど』を不安と期待が混ざった気持ちで聴きました。

一言でいうと 

最高です!!!

今年の個人的ナンバーワンアルバム決まりました。

まだ聴き込めていないので向井秀徳がアル・マッケイやブルース・コンテみたいなギターリフを弾きながらスキャットしているくらいしか捉えられていませんが、とりあえず最高です。

前作の『すとーりーず』より『ZAZENBOYS4』の後継アルバムのような印象を受けるほどバンドによるグルーヴに意識が向けられファンク成分がかなり濃厚になっています。

ミュートが効いてコードも2〜3というミニマルさの中で向井秀徳のカッティングに彩られているバラクーダが今のところこのアルバムのフェイバリットです。

ラクーダが何なのか分からないけれど

 

沖縄音楽と琉球アンダーグラウンド

私が好きな都道府県ベスト3を勝手に挙げると

1.広島

2.沖縄

3.大阪

となるわけですが今年はBEGINと夏川りみさんに始まり今は琉球アンダーグラウンドを1日中聴いているほどに沖縄ポップスにはまって沖縄が広島と同率1位になる勢いです。

生まれてから今までずっとないちゃーですが突然沖縄音楽が胸に沁み入るようになりました。

これは沖縄への憧れや羨望も大きな理由かもしれません。

「てーげー」と「なんくるないさー」の精神の上にうちなータイムが流れているであろう沖縄県

完璧を求めない完全主義を目指し、人生も様々なことに挑戦して試行回数を増やせば大数の法則によって良いことも悪いことも50%の確率で発生するだろうという科学的見地?から楽観主義を目標にしているわけですが、これは結構難しいことです。

それを生まれた時から実践している沖縄県の人々には感服します。

やっぱりこういうメンタリティはそんなすぐ身につかず、大人になってからだとなおさら大変です。

子供の頃からの積み重ねが共有されうちなータイムを作り上げられているのでしょう。

そんな魅力溢れる沖縄音楽とハウスやダブをミックスさせ独自のダンスミュージックを築くキース・ゴードンとジョン・テイラーによるエレクトロニカデュオ・琉球アンダーグラウンドの好きなアルバムを挙げます。

琉球舞踊と守礼門

 

といっても琉球アンダーグラウンドはアルバムが5枚と少なくクオリティーも申し分ないのであえて選ぶとしたら毛遊びとRYUKYU REMIXの2作です。

 

・毛遊び 

ファーストトラックが花〜すべての人の心に花を〜です。

多分ミックス元は夏川りみさんでもうこの曲だけで満足する良さです。

前作の琉球アンダーグラウンドよりビートに重きを置かれているダンストラックが多々あり、そして沖縄民謡からのミックスも多いところも最高です。

琉球アンダーグラウンドのアルバムで一番好きです。

 

・RYUKYU REMIX 

こちらはリミックス・アルバムで出てくる名前がかなり豪華です。

ジャンキーXLやビル・ラズウェルなど。

誰のリミックスか分からないのですが、私は毛遊びブレイクスをヘビロテしています。

そしてこのリミックスでも一際かっこいいのが花〜すべての人の心に花〜です。

この曲ちょっと名曲すぎます。

 

クリスマスの思い出とポール・マッカートニー

ミセス・クロース

サンタクロースに奥さんがいることを知ったときの衝撃たるやすさまじいものでした。

ミセスクロースはクッキーを焼いたりサンタと一緒にプレゼントの手配やソリやトナカイの世話などをしているそうです。

キリスト教圏では有名な存在らしいけれど、日本での知名度は皆無に等しいのはなぜなのでしょう。

日本のクリスマスは宗教的行事じゃないから存在を抹消されてしまったとしか思えません。

あとサンタクロースの国際会議が開催されていることを知った時もなかなか驚きました。

もうすぐクリスマスでワクワクするな〜と言いたいのですが、クリスマスはショートケーキが大の苦手な私にとってあまり愉快なイベントではありませんでした。

子供の頃にクリスマスパーティーでショートケーキを断ったら「そんな遠慮せんでええんよ」と友達のお母さんから本気で心配されたことを思い出します。

世の中にショートケーキが苦手な人間などいるわけがないというのはカレーが苦手な人間などいるわけがないに匹敵するくらい世の常識です。多分。

私もカレーが苦手な人が目の前に現れたら「カレー苦手な奴この世にいるの!!!」と心底驚くと思います。

大人になったらショートケーキからは解放されるのですが、今度は人込みに連れ回されるようになります。

私はショートケーキより断然人込みの方が気分悪くなるので苦手です。

このように書くと私がイベントにどれだけ不向きか否応なく突きつけられます。

でもクリスマスを題材にした楽曲や映画は好きで私が好きなクリスマスソングはwonderful christmastimeです。

マッカートニーⅡに収録されています。

マッカートニーⅡ

McCartneyⅡ

 

マッカートニーⅡは名曲が勢揃いなのに影が薄いアルバム?

フローズン・ジャップという曲が物議を醸したそうですが、ポールは変な日本人女のせいでバンド解散させられたり大麻所持で成田で逮捕されたりと日本に関してろくな目にあっていないので大目に見てあげてほしいものです。

その他にもニューウェーブなComing upやトーキング・ヘッズっぽいsercret friendなど

「やっぱりポール天才や」とうなる曲がこんなにあるのに影が薄い扱いは納得いきません。

オウテカのライブアルバム聴きながらヘッダを描いていました

ヘッダ

スマホでは表示されませんが、ヘッダに画像が加わりました。

あと1週間ほど前からブログ名が短くなっています。

ちゃんと書いたら”レ・メモワール・ド・ののの”とかになるのかもしれませんが、細かいことはどうでもいい。

インパクト重視なタイトル名になりました。

しかしちゃんと画像サイズを確認しなかったので縦横比が合わず、泣く泣く削りました。

そして今気づいたのですが、サックス奏者の左親指を描き忘れました。

こちらはツイッターのヘッダー画像サイズにぴったりです。

もったいないのでKFCのツイートを見たいがために作って2年間放置していたツイッターアカウントをブログ用に改築してちょっとポストしてみようと思います。

記事書きましたってポストするだけなので大したことではないけれど

本当は読書要素も足したかったのですが余白が足りませんでした。

あと今はツイッターじゃなくてXなんだった。

そういえば使用されていないアカウントは削除されるってネットニュースで見たけれど私の黒歴史アカウント本当に消してくれん???イーロン???

マジで消してくれよ

こっちはもうメアドもパスワードも全くわからんからどうしようもないんだぞ。

オウテカ

second bad vilbel

最近起きてから寝るまで空いた時間はオウテカを聴いています。

今はまっているのがAE_LIVEのライブアルバムです。

個人的にはASHEVILLE_081015がすごく好きでほぼ毎日聴いています。

オウテカのライブは真っ暗闇の中で開催されているそうなので、その関係から?主に寝る前に聴いています。

そしてオウテカのライブデュオぶりにもびっくりしています。

静寂の中を縫うように響く電子音やグリッチがもう最高で安眠できます。

これはライブ行ってみたいと思ってしまいます。


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テンション上げたいから妄想フェスやったりコロッケそば食べてました

日曜日はすごく暖かく「ずっとこれが続いてほしい」と思っていました。

しかし現実は厳しく寒さが増していき私のテンションも気温と同じく下がっていきます。

こういうときはテンションが上がることを考えることが大切です。

shake your hip

そこで思い浮かんだのが海辺でやっているような小規模な野外フェス。

水平線に夕日が浮かぶ中、ラウンジでキューバ・リブレとか飲みながら音楽聴くなんて最高じゃないと妄想していました。

そしてここで一番重要なのはセトリ。

妄想を強化するためにいい曲ないかなとDJ目線で音楽を探していたら、たまたまStephanie Cookeという方を見つけました。

特にこの曲は私の妄想フェスに完璧にマッチしていて最近ヘビロテしています。


www.youtube.com

 

しかしこの方ウィキの記事がなくSNSもやっておられないようなので詳細がわかりません。

結構悲しい。

ちなみに見つけたきっかけはJoe clausselのライブアルバムからです。

私のフェスにこの人を呼びたいです。

 

コロッケそば

私は先日初めてコロッケそばを食べました

関東出身の友達と蕎麦の話をしている際にコロッケそばのことを聞いたときは「それ合うか〜?」とかなり半信半疑であったわけですが、実食してみるとめちゃくちゃ合ってました。

かけそばだとちょっと物足りないという時にコロッケがそれを補い刻みネギと薬味がお互いを中和しちょうどよく腹八分目に達するこの完成されたコンビネーション。

ミラン黄金期のボランチでいうとかけそばがピルロでコロッケがガットゥーゾで刻みネギと薬味はアンブロジーニといった布石です。

コロッケそば、早く全国を目指すんだ

 

坂本龍一の晩年を追ったドキュメンタリー映画:コーダ

地味に100記事目になりました。

わーすげー

ただここまで続けてずっと心残りがあるのがブログ名です

仮名のつもりで適当につけたブログ名を放置してここまできてしまいました。

まあいいか

これからもぼちぼち頑張っていくのでよろしくお願いします。

坂本龍一のドキュメンタリーを観たので、そのことを書きます。

・:CODA RYUICHI SAKAMOTO  スティーブン・ノムラ 

:coda ryuichi sakamoto

日系アメリカ人のスティーブン・ノムラ監督による坂本龍一の密着ドキュメンタリー

終始非常に静かな作品でした。

Codaとは楽曲の最終小節を知らせる記号名なので、現在観るとなんとも悲しい作品名です。

東日本大震災後からasync製作までの約5年間の坂本龍一を追ったドキュメンタリーでその合間に坂本龍一の足跡を辿るように過去の映像が挿入されています。

咽頭がんの発覚による1年の休養期間にもイニャリトゥ監督作レヴェナントの音楽を手掛けている姿は音楽は呼吸するような存在であると体現しているようで心を打たれます。

坂本さんがバランスボールに座りiMacの前でLogic proやProtoolsを操作する姿やグランドピアノでスケッチを手掛けている姿をもう見れることはないのだと辛くなりました。

制作過程には様々な場所で音楽の採集しながら「次作はタルコフスキーのようなものを作りたい」と彼は語っています。

彼はかなり詩に造詣が深く、たしかマラルメが好きであったらしい

そして坂本龍一は音楽の詩人ではなく音の詩人を目指していたのだと私はここでなんとなく悟りました。

音楽じゃなくて詩を目指して制作されたのかもしれない作品がasyncなのかもしれません。

私はこのアルバムがそこまで印象に残らなかったのですが、これからは聴き方が変わりそうです。

引用されている過去の映像は戦メリ、ラストエンペラーシェルタリング・スカイとかなりベタな選択であとは数点のYMO時代の映像と目新しいものは特にありませんでした。

ただこの中でも印象に残ったシーンはあります。

それはラストエンペラー宮中晩餐会のシーン

多分本作からカットされてしまったシーンだと思うのですが、そこで演奏されている曲がManchukuo Partyという曲です。

この曲めっちゃ好きなのですが、サブスクでは聴けません(もったいない)


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ただこの作品を観て積もるのは悲しさしかありませんでした。

90歳か100歳になった坂本龍一の新作を聴いて「この人まだ音楽やってるのか。すごいなあ」といえる未来がなんとなく来るだろうとずっと思っていたので、まだ受け入れられない気持ちでいっぱいです。