
深海調査中に日本海溝で異常を発見した田所博士と調査船員の小野寺を中心に日本列島が地殻変動で海底に沈むまでを描いた作品です。
小松左京による上下巻の大作を2時間半ほどに圧縮しているので、どうしても粗さが目立ち何を描きたいのかいまいち分かりませんでした。
序盤1時間の見どころは小松左京がカメオ出演していることと暑苦しい俳優たちの暑苦しい演技が見れるのみです。
今作の暑苦しさが現在風邪気味の私に駄作の烙印を押させようとしているのかというと、そうではありません。
日本列島が海底に沈むセンセーショナル性を全面に押し出しただけのパニック映画として見ても地震や噴火が繰り返されるだけなので、東京が火の海に包まれようが大阪が津波に沈んでも特に何も感情を揺さぶられません。
被害に遭っている人々を映しても生活が崩壊する姿もしっかり描こうとしているのかよくわかりません。
地震で発生した家事で焼かれ死ぬために登場した舞台装置のようです。
これらは全て予定調和のなかで地震や火山の噴火が発生しているためです。
例えば、調査船に向かうヘリに搭乗員が「東京、1200万人の大都市。歌手を目指す娘さん。一流企業を目指して大学で勉学に励む青年たち。皆がここ東京で頑張っている。」
などというと別の搭乗員が「おいおい。まるで東京にお別れを言ってるみたいじゃないか。」と発した数十秒後に東京は壊滅しています。
前フリが効いているシーンで私が一番お気に入りのシーンであるものの、原作の「日本とは民族とは何か」という重厚なテーマを今作は踏襲しているので真面目に首都直下地震を描いています。
私はもうコメディだと勘違いしているので、火事で焼かれ死ぬ人が映っても滑稽さが勝り笑っていました。
首都が壊滅し300万人も亡くなった東京大地震後であるにもかかわらず、普段と変わらない生活を営んでいる大阪市民が映されてもツッコミを入れてはいけません。
どうせ彼らもすぐに海の底に沈むのです。
ちなみに内閣総理大臣及び閣僚は首都が壊滅してから来たる列島沈没に向けて日本人1億人を移民させるD2計画を発足しています。
各国に協力を要請し国民の生命と財産を守り抜こうと奮闘する首相を見ると、胸が打たれました。
今作で描かれる移民の様子を見ると、私が暮らす地域はどうやらロシアか北朝鮮に強制移送のようなので、めちゃくちゃ寒そうだから行きたくないです。
移民するなら南国がいいです。