ドイツ映画
サマーフィーリング ミカエル・アース監督作の『サマーフィーリング』を観ました。 ベルリンの夏のある日、突然恋人のサシャを失った青年ロレンスのその後3年間をベルリン、パリ、ニューヨークと舞台を代えながら描いた作品です。 16mmフィルムが使用されて…
天使の影 脚本・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、監督・ダニエル・シュミットの『天使の影』を観ました。 客が取れない娼婦のリリー・ブレストがとある金持ちのユダヤ人に気に入られ、上流階級の仲間入りを果たすというストーリーです。 この作品の登…
不安は魂を食いつくす ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作の『不安は魂を食いつくす』を観ました。 アパートで独りで暮らすエミがある日入ったバーで出会ったモロッコからの出稼ぎ労働者のアリと出会い彼と結婚し共に暮らすようなるというストーリ…
ことの次第 ヴェンダース監督の新作ドキュメンタリーが6月21日から公開されるようなので、ヴィム・ヴェンダース監督作の『ことの次第』を観ました。 ポルトガル・リスボン近郊の都市シントラにてポストアポカリプスSF作品『ザ・サバイバー』をモノクロで…
Das boot 1941年、大西洋上とジブラルタル海峡でイギリス海軍と対峙するドイツ海軍の潜水艦・Uボートを描いた戦争映画。 戦争映画で潜水艦が舞台の映画では邦画の『ローレライ』を以前に観て感想は、はっきりいって本当に酷い作品でした。 その体験から…
・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース Until the end of the world hode9.hatenablog.com 昨日に引き続きヴィム・ヴェンダース監督の『夢の涯てまでも』の続きを観ました。 日本の箱根からアメリカへ向かったクレアとトレヴァー、そしてこの二人を追うクレ…
・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース Until the end of the world ヴィム・ヴェンダース作品の中でも異色の本作はドイツ=フランス=日本=アメリカ=オーストラリア合作の近未来SF作品です。 またこのような作家性の強いフィルム・ドトゥール*1では異例…
Paris,Texas 西ドイツ=フランス合作ですが舞台は全編アメリカの西海岸という作品。 フランスのパリは一切出てこずカリフォルニア州とテキサス州を主な舞台としたロードムービーで、「パリとは一体???」と疑問が浮かびます。 実はこのパリはテキサス州に…
私はモノクロ映画がすごく好きです。 観ているとよく分かりませんが水族館に行ったような気分になります。 たぶん観ていると癒やされるのだろうと思います。 色が白と黒だけで統一されていて陰影の美しさやそれによって被写体が明瞭に映らないところに魅力を…
今の季節は秋と冬の中間が差し迫ると気分が落ち込みます。 また冬が来るのか・・・本気でいやだ・・・ ただ春が差し迫ると謎の万能感に溢れ活力が体から溢れるので私にとって冬はそれまでの充電期間です。 今年の冬の終わり頃にこの万能感を手に入れブログを…
今週のお題「急に寒いやん」 ちょっと前まで暑かったくせに急に寒くなって驚いてしまいます。 私は寒いのが本当に洒落にならないくらい苦手(得意な人はいるのだろうか)なので、もう憂鬱な気分になってしまいます。 ただ虫が出ずにカビも繁殖しないという恩…
・アメリカ、家族のいる風景 ヴィム・ヴェンダース don't come knocking ヴィム・ヴェンダースの作品を大きく分けると 1.予算が少なく自由で少人数により製作された作品 2.予算がそこそこできっちりと脚本に沿って製作された作品 この2つに分けられるよ…
ニコラス・レイ 昨日は中秋の名月で私も空を見上げ月を見ていました。 名月といわれると普段と異なってより一層綺麗に見えるような見えないような気がするのですが、なぜこの時期に月見しようと昔の人は思ったのかと疑問を抱いてしまいます。 偉い人がたまた…
東京画 私は永らく映画館から足が遠のき最後に行ったのはいつか考えてみたらコロナ禍以前に東京に旅行したときだと分かりました。 なぜか分かりませんが京都駅で「そうだ。東京に行こう。」とその場で新幹線の切符を買ってそのまま品川まで行きました。 辺り…
もっと早くやればよかったことは多々あるのですが、私はつい先日初めてヴィム・ヴェンダース作品を観て見事にハマりました。 そこで気づいたのですが私はヴィム・ヴェンダースとミヒャエル・ハネケを混同していていたようです。 ヴィム・ヴェンダースはファ…