コンテクスト なんとなく記号論に興味を持ち断続的に入門書を読み、理想的なコミュニケーションではコードと呼ばれる規律が重要であることが掴めたような気がします。 例えばイラストにあるテキストは「シャンプー買ってきて」「OK」のテキストが示されてい…
drive my car 濱口竜介監督作の『ドライブ・マイ・カー』を観ました。 妻に先立たれた俳優兼演出家の家福が広島の演劇祭に招かれ、広島で出会った専属ドライバーの渡利と交流するというストーリーです。 村上春樹さんの短編が原作というより、チェーホフの『…
dead poets society ピーター・ウィアー監督作の『いまを生きる』を観ました。 厳格なプレップ・スクールに赴任してきたキーティング先生と生徒たちの交流を描くストーリーです。 キーティング先生の教えはシンプルながら胸を打つもので、それは先生が愛して…
ガリレオ・ガリレイ マーティン・ガードナーの著書『奇妙な論理』を読んでいます。 私は本著の副題の『だまされやすさの研究』に惹かれて、かなり以前に本著を購入し積ん読の中の一冊となっていました。 本著は自然科学に限定して疑似科学を取り扱い、提唱者…
X タイ・ウェスト監督作の『X』を観ました。 ポルノ自主映画を撮影するためにテキサス州の田舎にある牧場に赴いた撮影隊が牧場主たちに惨殺されるというストーリーです。 先日観た『パール』は本作の続編であることを知り、急遽観ることにしました。 『パー…
pearl タイ・ウェスト監督作の『パール』を観ました。 第一次世界大戦中、アメリカ南部の農場で暮らすパールは映画スターへの夢を見るも農場に縛り付けられた現実から抜け出せず凶行に及んでしまうというストーリーです。 パールは敵国となったドイツ帝国に…
マチネの終わりに 西谷弘監督作の『マチネの終わりに』を観ました。 国際的に活躍するクラシックギタリストの蒔田聡史とフランス在住ジャーナリストの小峰洋子のすれ違う愛を描いた作品です。 この作品は1年ほど前に観て貶しに貶してしまった作品なのですが…
普段生きていて、死体というものを見ることは現代社会では滅多にないことです。 私は一度だけロードキルに遭った鹿の死体を見たことがあります。 轢死体となった鹿は下腹部が破れ内臓が一筋の連なりとなり路上に投げ出され路肩は一面が血に染まっており、私…
la la land デイミアン・チャゼル監督作の『ラ・ラ・ランド』を観ました。 日々オーディションに励む女優のミアとジャズを愛するピアニストのセブのラブストーリーです。 不思議なタイトルだと思い調べてみると、"la-la land"は夢見心地やロサンゼルスのハリ…
Shanghai Express ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督作の『上海特急』を観ました。 北京発上海行の特急にて中国国内を渡り歩く謎の女性シャンハイ・リリーと英国軍の将校ハーヴェイ大尉が偶然の再会を果たすというストーリーです。 時代は国共内戦下の中国…
ルックバック 押山清高監督作の『ルックバック』を観ました。 4コマ漫画を通じて出会った藤野と京本が漫画を共作するようになるというストーリーです。 藤子不二雄A先生の『まんが道』の真賀と才野の二人はお互いに漫画を描き、映画から演出を共に学んだり…
フリオ・コルタサル短編集『遊戯の終わり』収録作の『いまいましいドア』を読みました。 ペトローネは仕事の関係である古いホテルへ泊まり、隣の部屋には女性が一人で宿泊しています。 部屋には洋服ダンスで塞がれた一枚のドアがあり隣の部屋へ繋がり、夜に…
Riso amaro ジュゼッペ・デ・サンティス監督作の『にがい米』を観ました。 高級ホテルからネックレスを盗んだ泥棒のウォルターに加担してしまい逃走することになったフランチェスカが北イタリアの田園にて田植え労働に従事するというストーリーです。 ウォル…
faust ヤン・シュヴァンクマイエル監督作の『ファウスト』を観ました。 地下鉄の駅前にてビラを受け取った男がそのビラに記載された地図に導かれるようにある地下室へ赴き、メフィストフェレスと契約してしまうというストーリーです。 現実と虚構そして信仰…
It's alive! ラリー・ブキャナン監督作の『恐怖の洞窟』を観ました。 旅行中のカップルが山深い森にある邸宅の家主に襲われ洞窟に閉じ込められ地底に住む古代生物の餌になってしまうかもしれないというストーリーです。 古代生物はぱっと見た感じではギルマ…
Já, Olga Hepnarová トマーシュ・ヴァインレプ監督とペトル・カズタ監督作の『私、オルガ・ヘプナロヴァー』を観ました。 通り魔殺人事件により死刑を宣告されたチェコスロバキア最後の女性死刑囚オルガ・ヘプナロヴァーの半生を描いた作品です。 事件前に日…
The killers ロバート・シオドマク監督作の『殺人者』を観ました。 とある町で殺された男を調査する保険調査員のレアドンによって男の素性が段々と明かされていくというストーリーです。 殺された男はバート・ランカスターが演じ、ピート・ランドという偽名…
説話論的という謎のワードが頻出しググってみてもよく分からず、とりあえずこのワードのことは保留し読み進めていくときっとナラティブみたいな意味なのだろうと独自解釈することにしました。 最近お茶漬けを食べていません『お茶漬けの味』 - ののの・ド・…
賭ケグルイ 英勉監督作の『賭ケグルイ』を観ました。 名門私立校の百花王学園では生徒会が運営する賭場に生徒全員が強制参加させられ、負け続ければスクールカースト最下位の家畜階級へと身を落とす過酷な状況の中でギャンブルを楽しむ生徒たちを描いた作品…
The fabourite ヨルゴス・ランティモス監督作の『女王陛下のお気に入り』を観ました。 18世紀初頭のイングランドを舞台にアン女王と侍従長のサラそして侍女のアビゲイルの様子を描いた作品です。 時代はスペイン継承戦争下にあり継戦派と講話派で議会は紛…
Gun Crazy ジョゼフ・H・ルイス監督作の『拳銃魔』を観ました。 幼少の頃より拳銃に関心を抱く心優しい青年のバートがカーニバル巡行で訪れた射撃の名人ローリーに出会い二人で強盗を重ねていくというストーリーです。 お互いの射撃のセンスにバートとローリ…
Qu'est ce que l'écriture? ロラン・バルトの著書『エクリチュールの零度』を再読していました。 こちらは文学をエクリチュールという概念を導入し、文学を捉えようという意欲的で難解な著作です。 このエクリチュールという概念が色々なものに適用できるの…
美女缶 筧昌也監督作の『美女缶』を観ました。 大学4年生の健太郎は引っ越したアパートで隣に住む富岡の部屋から毎日美女が出てくる様子を怪訝そうに眺め、ついに富岡の部屋に忍び込み美女缶を発見し健太郎と美女缶から誕生したユキちゃんが同棲するという…
Asteroid city ウェス・アンダーソン監督作の『アステロイド・シティ』を観ました。 舞台は1955年のネバダ州かカリフォルニア州のどこかにある隕石で出来たクレーターが唯一の観光名所で砂漠の中にぽつんとあるアステロイド・シティ。 その町でユース宇…
Nomadland クロエ・ジャオ監督作の『ノマドランド』を観ました。 グレート・リセッションのあおりを受け、家を失い流浪の民(ノマド)となったファーンの姿を捉えた作品です。 ファーンは家だけでなく夫も病気で失い、住んでいたUSジプスマの企業城下町のエ…
fear dot com ウィリアム・マローン監督作の『フィアー・ドット・コム』を観ました。 目から血を吹き出し錯乱する人々の調査にあたるニューヨーク市警の刑事・マイクは原因がとある殺人サイトであることを突き止め、ことの真相へと向かうというストーリーで…
描いたけど結局使わなかったイラストが多々あり、もったいないのでAIイラストの素材として活用して早速イラストを作ってもらいました。 ちなみに元のイラストは『花様年華』の映画のポスターからです 最初に出来たのがこれでした。 「すごすぎて何も言えねえ…
花様年華 ウォン・カーウァイ監督作の『花様年華』を観ました。 ジャーナリストのチャウは夫婦であるアパートに引っ越し、隣の部屋に住む既婚者で社長秘書のスー・チェンに出会いお互いに惹かれていくというストーリーです。 ストーリーの全貌と時間経過が曖…
旅のおわり、世界のはじまり 黒沢清監督作の『旅のおわり、世界のはじまり』を観ました。 ウズベキスタンの人工湖で伝説の怪魚を探る日本の撮影隊を描いた作品です。 こちらの作品は英題が『To the end of the earth』とヴィム・ヴェンダース監督の『夢の涯…
live forever 今週は『カウンシル・スカイズ』を聴きまくり、特にノエルソロバージョンの『リヴ・フォーエヴァー』を聴いています。 そして久しぶりにオアシス版を聴いていました。 オアシスの公式に日本語字幕付きのミュージックビデオが先日アップされ、そ…