ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

閲覧いただきありがとうございます。
日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

映画

アメリカの若者たち『エンパイア・レコード』

エンパイア・レコード アラン・モイル監督作の『エンパイア・レコード』を観ました。 といっても昨日アップされた『恋のつむじ風』の前に観ているので時系列がバラバラになっています。 というより土日はもう何がアップされているのか把握していません。 こ…

昭和の若者たち『恋のつむじ風』

恋のつむじ風 昭和の日活映画をほとんど観たことがなかったので、なんとなくこちらの『恋のつむじ風』を観ました。 主演の松原智恵子さんは今作が初主演であったようですが、今作公開の1969年から数年も経たずに日活は商業映画から一時撤退するので、も…

屋根もなく法もなく・・・『冬の旅・さすらう女』

冬の旅・さすらう女 アニエス・ヴァルダ監督の『冬の旅・さすらう女』を観ました。原題は『屋根も法もなく』で邦題は『冬の旅』または『さすらう女』です。 タイトル通り屋根も法もなく自由に身を任せ南仏の田舎をさすらう若い女性の物語。 あらすじだけ聞く…

私の片手は機関銃 『片腕マシンガール』

片腕マシンガール 井口昇監督作の『片腕マシンガール』を観ました。 片腕をマシンガンに改造したアミが弟の無念を晴らすために忍者の末裔であるヤクザたちと格闘するスプラッター・バイオレンス・アクション作品です。 この作品はなんといっても江口寿史さん…

【祝!小芝風花さんおめでとう】貞子がデラックスになって帰って来る 『貞子DX』

貞子DX すっかりとネタキャラと化した貞子の最新作。 そして4月16日が小芝風花さんの誕生日のようでこちらの作品を観ました。 以前観ようと思ってアマプラで危うく400円でレンタルしそうになった作品です。 現在アマプラで見放題なので早速観ました。 …

こんな夢をみた・・・から始まる黒澤作品 『夢』

夢 黒澤明監督の『夢』を観ました。 「こんな夢をみた」というナレーションから始まる短編が全8編収められたオムニバス作品です。 幻想的な作品からポストアポカリプスな作品まで幅広くジャンルを横断し中にはシュルレアリスム溢れる作品もありました。 や…

ヌーヴェル・ヴァーグの名作『気狂いピエロ』

気狂いピエロ タイトルにがっつり差別用語が入っているゴダール監督の『気狂いピエロ』を観ました。 タイトルは『ピエロ・ル・フ』などに今後改題されるのかどうかは分からないけれど、人前で言うには勇気がいるタイトルです。 原作はアメリカの作家・ライオ…

バードマン・オブ・アルカトラズ『終身犯』

終身犯 終身刑の罪で刑務所に収容されながら鳥類学の権威的存在になったロバート・ストラウドの伝記的な作品です。 タイトルにはアルカトラズとありますが鳥類学を研究していたのはレブンワース連邦刑務所でのことです。 ロバートは高い知能に旺盛な知的好奇…

ノルウェーと大阪が舞台のミニシアター系映画『ミス・オオサカ』

ミス・オオサカ 大阪が舞台のデンマーク映画でダニエル・デンシック監督作の『ミス・オオサカ』を観ました。 大阪が主要な舞台ですが、新世界やなんばグランド花月などは一切出てきません。 たこ焼きやお好み焼きも出てきません。 あらすじはノルウェー人の…

モノリスは何なのか???『2001年:宇宙の旅』

2001年:宇宙の旅 スタンリー・キューブリック監督の『2001年:宇宙の旅』を観ました。 まだアポロ11号が月面に着陸する以前に公開されたSF映画の金字塔的作品で大体オールタイムベストの上位に位置している超有名な作品です。 この作品は黒い消し…

🐑🐑🐑🐑🐑『ひつじのショーン・ザ・ムービー  バック・トゥ・ザ・ホーム』

ひつじのショーン アニメーション大国ランキングが仮にあるとすれば1位と2位はアメリカか日本かで個人の好みの差で順位が入れ替わるだけだろうと思うほどに不動の2カ国ですが、じゃあ3位は?と聞かれたら私はイギリスと答えます。 『パディントン』に『…

ニューヨーカーたちの恋模様『マンハッタン』

マンハッタン ウディ・アレン監督の『マンハッタン』を観ました。 『アニー・ホール』『インテリア』と名作を立て続けに発表した後のニューヨーク・マンハッタン島を舞台にした4人の男女を描いた作品です。 ニューヨークで生まれ育ち映画の舞台にしてしまう…

すごく好きな邦画『ほつれる』

ほつれる 加藤拓也監督作兼門脇麦主演作の『ほつれる』を観ました。 もしかしたら『レア・セドゥの偽り』みたいに『門脇麦のほつれる』みたいな呼ばれ方をする作品になるかもしれません。 『レア・セドゥの偽り』観たことないけど、そんな気がするくらい名作…

ブギーマン氏の華々しいデビュー作『ハロウィーン』

ハロウィーン ジョン・カーペンター監督の『ハロウィーン』を観ました。 6歳の頃に迎えたハロウィーンにて実の姉を殺し、15年間を隔離病棟で過ごしたマイケル・マイヤースことブギーマンが再び街に繰り出し殺人を行うホラー作品です。 ブギーマンが舞い戻…

空想の中で生きていきたい・・・『8 1/2』

8 1/2 フェデリコ・フェリーニ監督作の『8 1/2』を観ました。 本作の主人公で映画監督のグイドは次回作に追われる過労で体を壊し湯治へ赴き現実と幻想の中に身を浸し続ける作品です。 ここまでならなんだか川端康成の『雪国』のような雰囲気ですが、本作では…

最近お茶漬けを食べていません『お茶漬けの味』

お茶漬けの味 蓮實さんの著書『監督・小津安二郎』を読んでいると説話論的という謎のワードが頻出しググってみてもよく分からず、とりあえずこのワードのことは保留し読み進めていくときっとナラティブみたいな意味なのだろうと独自解釈することにしました。…

ツッコミどころ多めなホラー?映画『貞子』

貞子 ジャパニーズホラー映画のアイコン的存在・山村貞子が出てくる『貞子』を観ました。 本記事とは関係ないのですがフランス語にmauvaisという単語があります。 酷いや粗悪といった意味の形容詞で発音はモーヴェと英語のムービーに似ています。 ということ…

郷愁から逃れるように希望の火を灯す『ノスタルジア』

Nostalghia アンドレイ・タルコフスキー監督作『ノスタルジア』を観ました。 といっても以前に観てしかも記事を書いているのですが、以前に書いたものはおおよそ感想からは程遠い代物なのであまり気にせずせっかく4Kで再上映されいるし。 これで以前とはな…

ある日とつぜん鳥が襲ってくる『鳥』

鳥 アルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』を観ました。 サンフランシスコに住む大学で言語学を教えたり教育基金を募るパーティーに参加している新聞社社長の令嬢でソーシャライトのメラニーは鳥専門のペットショップで弁護士のミッチに会い、彼が妹の誕生…

安心して観れるホラーコメディな作品『きさらぎ駅』

きさらぎ駅 有名なネットロア・きさらぎ駅を題材にした作品。 大学で民俗学を専攻する堤さんは卒論のテーマにきさらぎ駅を選び、2004年に実際にきさらぎ駅へ行った葉山さんの元を訪れます。 きさらぎ駅へはいくつかの手順を踏み23:40の電車に乗れば…

『監督・小津安二郎』に再チャレンジする

小津安二郎監督 私の趣味の一つにステッカー作成があり作ったステッカーを今年は日記帳に貼っています。 日記帳に貼っているステッカーは小津安二郎監督作『晩春』にて原節子が嫁入り衣装に身を包み笠智衆に見守られるあの美しいワンショットです。 そのため…

OKコラルの決闘がメインテーマじゃない『荒野の決闘』

荒野の決闘 ジョン・フォード監督作『荒野の決闘』を観ました。 あらすじは牛飼いをするアープ4兄弟がたまたま立ち寄ったアリゾナ州トゥームストーンにて、アープ家の次男・ワイアットが酒に酔って暴れるインディアンを撃退したことで町長から保安官になら…

はじめての溝口健二監督作品『残菊物語』

残菊物語 溝口健二監督の作品を初めて観ました。 カメラはある時はパンやティルトやドリーをしたりと縦横無尽に動いたと思ったら定点でじっと対象を捉えたり、ロングテイクが多いためカット数がかなり少なくショットサイズも大体セミロングかフルであり一作…

季節が巡ると共に人も巡る作品『春夏秋冬そして春』

봄 여름 가을 겨울 그리고 봄 山深い湖の真ん中にぽつんと佇む寺院に暮らす和尚様と坊主の少年の物語。 季節が移ろう毎に少年は成長していき、水の表現が美しい作品でした。 本堂が浮かぶ湖から湖畔の正門までは春から秋まではボートで行き、冬は湖が凍りつ…

帝釈天の産湯を使い、姓は車、名は寅次郎 『男はつらいよ』

男はつらいよ 有名な作品ながら未だに観たことがなかったので、昔はお正月にこの作品を観ていたのかと思いながら第一作目の『男はつらいよ』を観ました。 渥美清演じる寅さんこと車寅次郎が20年振りに故郷の葛飾柴又へ帰ってきて妹のさくらと出会ってから…

危機的状況でのリーダーの重要性『Uボート』

Das boot 1941年、大西洋上とジブラルタル海峡でイギリス海軍と対峙するドイツ海軍の潜水艦・Uボートを描いた戦争映画。 戦争映画で潜水艦が舞台の映画では邦画の『ローレライ』を以前に観て感想は、はっきりいって本当に酷い作品でした。 その体験から…

海を愛して挑んだ男たち『グラン・ブルー』

Le grand bleu リュック・ベッソン監督の作品は『レオン』が一番有名で愛されている作品だと思うのですが、私はこちらのグラン・ブルーが一番好きで定期的に観ています。 どれくらい好きかというとebayで縦長のかっこいいグランブルーのポスター買って飾って…

B級チックで見やすいゴダール作品『女と男のいる舗道』

Vivre sa vie : film en douze tableaux 原題の『好きなように生きる:12の描写によるフィルム』が邦題では『女と男のいる舗道』になっている本作。正直邦題の意味はよく分からない。 レコード店で働きながら舞台俳優を目指すアンナ・カリーナ演じるナナに…

霊能力格闘バトルな台湾のホラー映画『人面魚』

本日は神武天皇が大和国の長髄彦を討ち破り畝傍山付近で従えてきた豪族たちに建国を宣言したらしい日ということで神武天皇に感謝しながら昼頃まで爆睡していました。 私はずっと建国記念の日は日本の国号が決まった日だとずっと勘違いして生きてきたので以前…

世界を巡る旅の終わりにあるもの『夢の涯てまでも 』・後編

・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース こちらは『アメリカの友人』のワンショットのようです。間違えて描きました。 hode9.hatenablog.com 昨日に引き続きヴィム・ヴェンダース監督の『夢の涯てまでも』の続きを観ました。 日本の箱根からアメリカへ向かっ…