読書
コンテクスト なんとなく記号論に興味を持ち断続的に入門書を読み、理想的なコミュニケーションではコードと呼ばれる規律が重要であることが掴めたような気がします。 例えばイラストにあるテキストは「シャンプー買ってきて」「OK」のテキストが示されてい…
ガリレオ・ガリレイ マーティン・ガードナーの著書『奇妙な論理』を読んでいます。 私は本著の副題の『だまされやすさの研究』に惹かれて、かなり以前に本著を購入し積ん読の中の一冊となっていました。 本著は自然科学に限定して疑似科学を取り扱い、提唱者…
普段生きていて、死体というものを見ることは現代社会では滅多にないことです。 私は一度だけロードキルに遭った鹿の死体を見たことがあります。 轢死体となった鹿は下腹部が破れ内臓が一筋の連なりとなり路上に投げ出され路肩は一面が血に染まっており、私…
フリオ・コルタサル短編集『遊戯の終わり』収録作の『いまいましいドア』を読みました。 ペトローネは仕事の関係である古いホテルへ泊まり、隣の部屋には女性が一人で宿泊しています。 部屋には洋服ダンスで塞がれた一枚のドアがあり隣の部屋へ繋がり、夜に…
説話論的という謎のワードが頻出しググってみてもよく分からず、とりあえずこのワードのことは保留し読み進めていくときっとナラティブみたいな意味なのだろうと独自解釈することにしました。 最近お茶漬けを食べていません『お茶漬けの味』 - ののの・ド・…
Qu'est ce que l'écriture? ロラン・バルトの著書『エクリチュールの零度』を再読していました。 こちらは文学をエクリチュールという概念を導入し、文学を捉えようという意欲的で難解な著作です。 このエクリチュールという概念が色々なものに適用できるの…
ノーベル賞で騒いでいるメディアがアメリカで研究を行った日系アメリカ人のDr.Syukuro Manabeを日本の功績のように回顧し喧伝している様を横目に私は村上龍さんの『タナトス』を読んでいました。 今作は『エクスタシー』『メランコリア』に続くエクスタシー…
エイハブ船長 今週のお題「夏の思い出」 最近のニュースで1ヶ月に1冊も読書をしない人の割合が6割に達し「読書なんかしても意味がない」というネットの意見を見ました。 なので私が小説に救われた話をしたいと思います。 それは中学3年生の初夏のことで、…
霧尾ファンクラブ終了を知る二人 明日は個人的にビッグイベントがあります。 兵庫県知事の不信任決議案が提出される日でもあり地元が大変なことになっていますが、それはどうでもいい。(どうでもよくはないけれど) 私が今年になってからハマって読んでいた…
安部公房作の短編集『R62号の発明・鉛の卵』より『パニックを読みました。 職業紹介所の出口にてパニック商事の求人係から勧誘を受けた男が殺人容疑者として裁判を待つまでに至った経緯を彼自身が語るという短編です。 今作では何か大きな存在の渦に無作為…
犬 安部公房短編集『R62号の発明・鉛の卵』収録の『犬』を読みました。 あらすじは美術研究所に勤める画家のぼくが結婚相手のモデルが連れてきた犬と闘うというものです。 今作の面白いところは人間と動物の主従関係が途中から対等になり、果てに両者の関…
小津安二郎監督 私の趣味の一つにステッカー作成があり作ったステッカーを今年は日記帳に貼っています。 日記帳に貼っているステッカーは小津安二郎監督作『晩春』にて原節子が嫁入り衣装に身を包み笠智衆に見守られるあの美しいワンショットです。 そのため…
火の雨 アルゼンチンの作家・レオポルド・ルゴネスの作品を読みました。 タイトルは『火の雨』で全15ページの短編です。 収録は河出文庫の『ラテンアメリカ怪談集』からです。 レビ記26‐19 ―汝らの天を鉄の如くに為し汝らの地を銅の如くに為さん― 序文…
・山椒魚 井伏鱒二 山椒魚 岩屋の中で過ごしていた山椒魚は自分の体が成長したことに気づかず、外に出られなくなり岩屋に迷い込んできた蛙をその岩屋に閉じ込めてしまう有名でユーモラスな短編。 岩屋と山椒魚と蛙は読み手によって様々な解釈ができる暗示め…
今週からすさまじい寒さで日本海側ではものすごい積雪だとニュースで知り、私はボランティアで雪かきしたことを思い出しました。 そのボランティアは朝から始まりまずシャベルで歩道の雪を掘り進め、歩道が凍りつかないように塩化カルシウムをばらまく作業を…
久しぶりの読書記録です 昨年の4月からアートスクールに通って絵を描くようになりました。 それまで絵を描くことが全くなかったので、私が入ったのは初級クラス。 大の大人が小学生たちに混ざって鉛筆をシャカシャカやっている姿は傍目から見たら完全に教師…
カフェでお絵かき 今日ついに1日1ページ日記帳を使い切りました。 まだ一年終わっていないのになぜ終わったかというと調子良い日は2ページくらい使ったりとかなり不規則な日記の書き方をしていたせいです。 それではどういうことを書いていたか読んでいき…
ムーン・ジャンパー 私は宇宙のことを考えるのが好きです。 宇宙のスケールの大きさと謎に満ちた魅力を考えると自分の悩みがどれだけ小さいか知り妙な安心感を得ています。 太陽系外から地球を撮影したペイルブルードットという有名な写真を見ると、太陽系か…
江戸川乱歩といえば明智小五郎や少年探偵団が有名なミステリー作家ですが、私は怪奇小説の方が好きです。 江戸川乱歩の怪奇小説の魅力を挙げると主に3つ ・人間怖い! ・大正怖い! ・文章怖い! です。 乱歩が書く怪奇小説の特徴は幽霊などが出てこず人間…
『SF・異色短編』の第一巻を読みました。 めちゃくちゃ面白いです。 今年の春にSF短編全集も刊行されているのですが、私が読んだのは2009年以降刊行されている藤子・F・不二雄大全集です ・SF・異色短編 藤子・F・不二雄 F先生作品で一番好きなキャラ …
ショーペンハウアーの『幸福について』を読んでいます。 よっぽど不幸そうに見えたのか分かりませんが、知人から頂いた本です。 そしてそのまま本棚に放置していました。 ショーペンハウアーとか難しそうなので読む気すら起きず月日が流れてしまいました。 …
文庫の新書はあまり読まないのですが、文庫クセジュだけは違いついつい買いたくなる内容の新書がたくさん刊行されています。 久しぶりに読書記録を書きたいと思います。 レジリエンスのイメージ(ストレスの字が汚い・・・) 今週のお題「最近読んでるもの」…
季節の変わり目に全く抵抗できず、今週は何もせずに過ぎ去ってしまいました。 もうちょっと段階的に寒くなってほしいものです。 私は一体何をしていたのだろうというくらい今週はただひたすらボーっとしていたら終わってしまいました。 光陰矢の如しを肌身で…
今週ノーベル賞が発表されたことを今日知り、もうそんな時期なのかとびっくりしています。 本棚にも何冊か文学賞受賞者の作品があります。 そういえば読書のことをここ一ヶ月一切書いていないことを気づいたので書きたいと思います。 本棚に眠る文学賞受賞者…
最近数年前の未来予想記事をGoogleで検索して読み漁っているのですが、これが結構楽しい。 結論から言うと、このような未来予想などの記事は話半分で読むのが一番だと思ったことです。 特に不安を煽るようなものなどは「はいはい当たればいいね」と深刻に考…
期待理論と達成動機付け理論を最近知りました。 ざっくり言うと期待理論では仕事から成果そして報酬の一連の流れの中でその成果や報酬が大きいほど仕事へのモチベーションも高まるということらしい。 いっぱいお金が貰える仕事ほどやる気に満ち溢れるとかな…
ピラティス 私はピラティスのことを南米・アマゾン川に生息するめちゃくちゃ大きいピラルクの仲間の淡水魚かなんかだと今日まで勘違いしていました。 今朝ピラティスという言葉が頭に引っかかり「そういえばピラティスってどんな魚なのだろう」とグーグルで…
渋谷はあぶない! 8月がもう終わりそうなのに、私は夏バテで夏らしいことは何もできていません。 スイカも食べてないし素麺も食べてません。 休みの日は一日中動かずただ暑さが収まるのを待ちながら読書を少しずつしています。 そのような中、暑すぎてバテ…
マイブラのビリンダブッチャー? 私は完全に夏バテし休みの日はもう自宅に籠もり、まともに行動できるのが早朝と夕方以降です。 この早朝と夕方に音楽を聴きながら散歩をしています。 最近よく聴いているジャンルはシューゲイザー マイブラやスロウダイヴや…
〇〇世代という言葉に私はあまり良いイメージがないのはなぜでしょう? それは主に否定的で嘲笑的で用いられ〇〇に入るワードが死ぬほどダサいせいだと思う。 だから「私、〇〇世代なんです」とポジティブな自己発信に使いたいと一切思わない。だってダサい…