ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

閲覧いただきありがとうございます。
日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

ヴィム・ヴェンダース

ストーリーとモノクロの映画 『ことの次第』

ことの次第 ヴェンダース監督の新作ドキュメンタリーが6月21日から公開されるようなので、ヴィム・ヴェンダース監督作の『ことの次第』を観ました。 ポルトガル・リスボン近郊の都市シントラにてポストアポカリプスSF作品『ザ・サバイバー』をモノクロで…

世界を巡る旅の終わりにあるもの『夢の涯てまでも 』・後編

・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース Until the end of the world hode9.hatenablog.com 昨日に引き続きヴィム・ヴェンダース監督の『夢の涯てまでも』の続きを観ました。 日本の箱根からアメリカへ向かったクレアとトレヴァー、そしてこの二人を追うクレ…

三大陸を巡りに巡るロードムービー『夢の涯てまでも 』・前編

・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース Until the end of the world ヴィム・ヴェンダース作品の中でも異色の本作はドイツ=フランス=日本=アメリカ=オーストラリア合作の近未来SF作品です。 またこのような作家性の強いフィルム・ドトゥール*1では異例…

フランスじゃなくてテキサスの方のパリ 『パリ・テキサス』

Paris,Texas 西ドイツ=フランス合作ですが舞台は全編アメリカの西海岸という作品。 フランスのパリは一切出てこずカリフォルニア州とテキサス州を主な舞台としたロードムービーで、「パリとは一体???」と疑問が浮かびます。 実はこのパリはテキサス州に…

久しぶりにスクーターに乗り映画館へ行きました。

快速に乗り1時間弱で帰れるのであんまり帰省したぞという気分にはならないのですが先日実家に帰りました。 といっても両親は城崎温泉で年末年始を過ごすので出迎えてくれたのは猫のみです。 実家に帰る意味も意義もよく分からない状況で、もう猫を世話する…

ヴィム・ヴェンダースのモノクロロードムービー・さすらい

私はモノクロ映画がすごく好きです。 観ているとよく分かりませんが水族館に行ったような気分になります。 たぶん観ていると癒やされるのだろうと思います。 色が白と黒だけで統一されていて陰影の美しさやそれによって被写体が明瞭に映らないところに魅力を…

かっこいい生き方とは? / ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

今の季節は秋と冬の中間が差し迫ると気分が落ち込みます。 また冬が来るのか・・・本気でいやだ・・・ ただ春が差し迫ると謎の万能感に溢れ活力が体から溢れるので私にとって冬はそれまでの充電期間です。 今年の冬の終わり頃にこの万能感を手に入れブログを…

スポーツの日は天使とブリザード 〜ファラウェイ・ソー・クロース〜

今週のお題「急に寒いやん」 ちょっと前まで暑かったくせに急に寒くなって驚いてしまいます。 私は寒いのが本当に洒落にならないくらい苦手(得意な人はいるのだろうか)なので、もう憂鬱な気分になってしまいます。 ただ虫が出ずにカビも繁殖しないという恩…

西部のダメ男が地方都市に行って成長する物語 / アメリカ、家族のいる風景

・アメリカ、家族のいる風景 ヴィム・ヴェンダース don't come knocking ヴィム・ヴェンダースの作品を大きく分けると 1.予算が少なく自由で少人数により製作された作品 2.予算がそこそこできっちりと脚本に沿って製作された作品 この2つに分けられるよ…

俺の体は死ぬけど、俺は死なない /ニックス・ムービー lightning over water

ニコラス・レイ 昨日は中秋の名月で私も空を見上げ月を見ていました。 名月といわれると普段と異なってより一層綺麗に見えるような見えないような気がするのですが、なぜこの時期に月見しようと昔の人は思ったのかと疑問を抱いてしまいます。 偉い人がたまた…

東京で観た映画の思い出

東京画 私は永らく映画館から足が遠のき最後に行ったのはいつか考えてみたらコロナ禍以前に東京に旅行したときだと分かりました。 なぜか分かりませんが京都駅で「そうだ。東京に行こう。」とその場で新幹線の切符を買ってそのまま品川まで行きました。 辺り…

食わず嫌いをしていたヴィム・ヴェンダース

もっと早くやればよかったことは多々あるのですが、私はつい先日初めてヴィム・ヴェンダース作品を観て見事にハマりました。 そこで気づいたのですが私はヴィム・ヴェンダースとミヒャエル・ハネケを混同していていたようです。 ヴィム・ヴェンダースはファ…