『SF・異色短編』の第一巻を読みました。
めちゃくちゃ面白いです。
今年の春にSF短編全集も刊行されているのですが、私が読んだのは2009年以降刊行されている藤子・F・不二雄大全集です
・SF・異色短編 藤子・F・不二雄
余談ですがリーム・ストリームが出てくるTP・ぼん、来年ネトフリでアニメ化されるそうです。
あと新のび太の日本誕生でタイムパトロール隊長に昇進したリームが出てきます。
本題に入ります。
こちらの短編集はF先生が日本を代表するSF作家であることを証明する説明不要なとんでもない名作です。
最近NHKにてドラマ化されたりしました。(アニメでやってほしかった。ていうか星新一のショートショートもドラマ作ってるけどアニメで作ってほしい。)
収録されている作品の一つ一つにF先生の才気がほとばしっています。
例えば収録作『気楽に殺ろうよ』のあらすじをあげると
主人公が食欲と性欲が逆転し殺人権が付与されている異世界に転生してしまいます。
この殺人権はそれなりに怨恨が深い関係にないと行使できないようで、この権利を売買もできます。
主人公はこのあらゆる価値観が逆転している社会でどうやって生きていくのか?
このようになりドラえもんのイメージからはかけ離れた内容は青年誌に掲載されていた作品といえど、びっくりしてしまいます。
F先生もこれらの作品を描いている際に「自分がこんなの描けるなんてびっくりした」と仰っています。
私はこの事を知った時にF先生が天才すぎてびびりました。
その他の作品も社会風刺とブラックユーモアにあふれ読み進んだら止まりません。