フランソワ・オゾンは聞いたことあるけど観たことはない監督だったので、先日初視聴。*1
まだ一作しか観てないにもかかわらずファンになってしまいました。
特に画作りはすごい私の好みでした。
これからもちょくちょく観ていきたいです。
・スイミング・プール フランソワ・オゾン
イギリスの推理小説作家サラ・モーガンが担当編集者のジョンの勧めでフランス・プロヴァンス地方にあるジョンの別荘で静養することになります。
サラは住んでいるロンドンとは違う環境で創作意欲が溢れ執筆に取り組んでいる中、ジョンの娘ジュリーが別荘へ。
ジュリーはサラにはお構いなしで騒音を出したり彼氏(日替わり)を別荘に連れてきたりとなかなかのクソガキっぷりを発揮しています。
当然ながらサラはストレスを貯めてしまい、このままジュリー殺すんじゃないかと思うくらい怒りを抱えているのが伝わります。
サラを演じるシャーロット・ランプリングの演技が冴え渡っています。
この気持ちはよく分かる。他人が出す騒音の不快感は半端ない。
そんなサラとジュリーのプロヴァンス生活はどうなるのか!?という作品です。
そしてロンドンに戻ったサラとジョンが対峙するラストによってプロヴァンスでの余暇ははたして本当にあったことなのかどうかと疑問が浮かび上がってきます。
色々と考察できる多様な解釈ができる作品でした。
次に青を基調とした画面演出はかなり好みでサラが登場する際は青を基調としジュリーが登場する際は赤を基調にしているように思えました。
正直これだけでオゾン監督のファンになってしまいました。
一人で観てもいいし何人かで観てその後に語り合ってもいい
そういう作品でした
*1:観たのは約一週間前でこの記事はずっと下書きに放置していたのでちょっと不適切な表現