ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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カンヌン料理を紹介する作品『各自の美食』

各自の美食

 韓国映画『各自の美食』を観ました。

ソウルから東にある港町・カンヌン市の広告代理店(と思われる企業)に就職したKARAのギュリ演じるソウンは、間近に迫った平昌オリンピックに向けてインバウンド促進のために外国人向けのグルメ紹介動画の制作を任されるストーリーです。

 企画会議に集った社員たちはインバウンド・ビジネスに全く関心も意欲もなく、会議中に落書きをしていた新人のソウンは無理やり押し付けられたという方が正しいです。

 しかし私は関西に住み万博が迫っているのでソウンの立場は笑えませんでした。

私もソウン達同様、本当にインバウンドとかどうでもいいし勘弁してほしいと心の底から思っています。

これはもしかして万国共通の感覚なんじゃないかとさえ感じています。

それにマンガ・アニメ・ゲームを封じられたら日本の文化水準は最底辺であり腐敗と縁故主義蔓延る最悪な状況であることを世界に露呈してしまった戦慄のオリンピック開会式の生傷もこちらは癒えていないのです。

「吉村はん、あんなんなったらどないすんねんや」ともう心配しかありません。

 そうして乗り気ではないソウンはカンヌン市名物のジャンカルグクス(味噌麺)ムルフェ(水刺し身)メウンタン(辛麺)スンドゥブ、あとはコーヒーを美食批評家と英語教師の外国人たちと共に取材することになります。

美食批評家はいいキャラをしていました。

ジャンカルグクスはイワシの出汁にテンジャンとコチュジャンを加えた麺料理で、これはすごい美味しそうでした。

ムルフェはどうやら日本の刺身とはかなり違い、スープに浸しているようでこれも食べたくなりました。

 ここまで紹介された料理は全て食べたくなり、私が一番気になっていたメウンタンが登場したのですが私はここのシーンをいまいち覚えていません。

もしかしたら先にスンドゥブから取材し、その後にメウンタンの撮影順にここだけ入れ替わっていると思います。

ここまでに登場した料理から察するに、きっとメウンタンも食べたくなる料理なのでしょう。

そして私が挙げられている料理の中で唯一食べたことのあるスンドゥブの紹介がいつの間にか終わり、あとはコーヒーの紹介です。

 こうしてソウンはこの取材で失いかけていた仕事への情熱を取り戻し、ソウルに戻らずにカンヌン市で頑張ることを決めます。

作品全体の感想は出てくる料理が美味しそうだったに尽きます。