ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

ペネロペ・クルスの初主演作『ハモン・ハモン』

ハモン・ハモンという言葉の響きに魅かれ、スペイン映画を初めて観ました。

観た映画はこちらの作品で冒頭のエスタブリッシュショットは野良サッカーフィールドで闘牛の練習をする2人の青年といういかにもスペインという感じで期待が高まりました。

しかしスペイン料理はほとんど出てきません。

・ハモン・ハモン ビガス・ルナ

jamon jamon

 ハモンとはスペイン語でハムの意味だそうで、タイトルはハム・ハムとなります。

しかしハモンは多義語のようで他にも”いい女”や”最高”というスラングもあるようです。

そしてハムがこの映画では大きな意味を持っています。

 妊娠が発覚したシルビアとその相手のホセ・ルイスはお互い結婚することをきめるのですが、貧しい家庭出身のシルビアと裕福なホセ・ルイスの結婚は祝福はされずその中でも彼の母親コンチータは猛烈に反対し遂にハム工場で働くセクシーガイのラウールをシルビアの元に送り込んでシルビアをラウールに惚れさせようと画策します。

このラウールは全裸で闘牛をしたりノーヘルでオートバイをぶっ飛ばすちょっとアホなのですが、その青年にコンチータが魅かれやがて関係を持つようになり、またシルビアもラウールに段々と心惹かれて無事作戦は成功し、総不倫状態になってしまいます。

 作中にはサムソンかサムスンなる企業がセリフで出てきますが多分韓国の電子メーカーではなくホセ・ルイス家が経営する下着メーカーだと思います。

この企業名があのサムスンなのか気になりながら途中から観ていました。

 自分がどうしたらいいか分からずバーでひたすらスロットのバーを下ろすラウールにシルビアが抱きつくシーンが特に印象に残りました。

全編に渡り愛を交わした人々の行動が交錯し物語が進み、最後には悲惨な結末が待っています。

 計画性を持てないほどに愛し合っている人々が同時に誕生してしまったがゆえの結末ともとれるのでなんともいえない気分になってしましました。

最後が違えば「あの頃は燃えるような恋をしたもんじゃ」と年を取ってから回想できる美しい思い出になっていたでしょうがそうはならず、それを防ぐにはどうしたらいいものか。

このような不倫状態になったら恋人同士いずれかが溜飲を下げるしかないと思うのですが、現実はそう上手くいかないので困ったものです。

でもこうはなりたくない。