ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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視覚効果がすごすぎてビビった特撮映画『ゼイラム』

そんなに期待せずに観たら、おもしろかったゼイラムを紹介します。

ゼイラム 雨宮慶太

ゼイラム

 バウンティハンターのイリアは標的のゼイラムを追って地球へ

仮想空間の無人都市にてゼイラムとの戦闘を繰り広げる中、電気工事士の神谷と鉄平が巻き込まれるお話

 最初にいいたいのは電気工事士の制服がビビるくらいダサいこと。

Eテレの子供向け番組の進行アシスタントが着てそうな制服のとんでもないダサさを目の当たりにして一抹の不安がよぎりましたが、そんなことは無視できるくらいに楽しませてもらいました。

 ロボコップとエイリアンを足したような画作りに特撮ヒーローシリーズのような演出

そしてゼイラムのビジュアルがかっこよくVFX*1B級映画とは思えないくらいに力が入ってます。

音楽もまたいいです。ゼイラムが攻撃する際にお経がサンプリングされた曲が流れるのはたまりません。

 ですがこの映画の最大の魅力は無人状態になった町中でのバトルです。

戦闘シーンがやや冗長であったり、イリアの相棒ことボブがまあまあポンコツだったりと重箱の隅をつつくような箇所はあったのですが、この設定のワクワク感でそんなしょうもないことは帳消しにできるくらい楽しめました。

 日常的な都市の中に気味が悪いゼイラムが跋扈する非日常性の不和とどこから襲ってくるか分からない緊張感がクローネンバーグのザ・ブルードを彷彿とさせました。

ザ・ブルードの子供も怖かった・・・

 また無人都市空間に武器が転送されたり、罠をしかけゼイラムを捕獲するなどかなりゲームとして面白そうな要素がたくさんあるのに意外とプレステとかでゲーム出てないのは結構びっくりです。

オンラインプレイをやってみたい。

 次にイリアの存在も本作の魅力に大きな役割を果たします。

当初はイリア役は男性だったそうですが、結果として美少女になりました。

雨宮監督はこの配役が俗っぽくて難色を示したそうです(ウィキ調べ)

仮に配役が男性だったとしても名作になっていたでしょう

 しかし美少女がなんか強そうな奴と戦う作品の方が圧倒的に受けがいいと思いますから私は英断だと思います!

イリアを演じる森山祐子さんの棒演技が宇宙人感を醸し出していますし、コスチュームも若干キャッチャーのプロテクターっぽいですがタンクトップ姿で戦うのはいいですね

 ジル・バレンタインの影響でタンクトップで戦う女性はかっこいいと思います。

以上のように現代で受けそうな要素がたくさん詰まったゼイラムですがリメイクとかされないのでしょうか

 ゴジラの次はゼイラムのリメイクを!

 

*1:このように書いていますがVFXは限定的に使用されていて、特殊視覚効果はSFXとオプティカル合成によるものと思われます。しかし特撮映画の最高到達点の一作であることに変わりはありません。