ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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帝釈天の産湯を使い、姓は車、名は寅次郎 『男はつらいよ』

男はつらいよ

 有名な作品ながら未だに観たことがなかったので、昔はお正月にこの作品を観ていたのかと思いながら第一作目の『男はつらいよ』を観ました。

 渥美清演じる寅さんこと車寅次郎が20年振りに故郷の葛飾柴又へ帰ってきて妹のさくらと出会ってから物語が始まります。

 私が一番気になったのは、さくらを演じる倍賞千恵子が茶髪だったことです。

この頃にカラーリングが一般的であったのか私は知らないのでなんとも言えませんが、倍賞千恵子はブラウンヘアーが似合いすぎて地毛か染髪か判断が付きませんでした。

 そんな茶髪が似合うさくらはキーパンチャーというプログラマー?のような職業についており、会社で縁談を持ちかけられ、ここに兄の寅次郎が参加しお見合いを台無しにされます。

さくら自身はそこまで怒ってはいませんでしたが、周囲の人々は異なり寅次郎を非難します。

すると寅次郎もなかなかブチギレて家から出ていきフラフラとどこかへ行ったり。

一作目の寅さんは義理人情に厚く人々から愛される無頼漢というよりキレたら何をするか分からない危なさを持った任侠という印象のほうが強いです。

 さくらが暮らす叔父・叔母宅兼団子屋の隣にある印刷所で働く諏訪くんという好青年がさくらに恋していると知った寅次郎は彼を呼び出し、「てめえみたいのに妹はやらねえ」と喝を入れると「あなたは人を好きになったことはないのですか?」と諏訪くんに聞き返されます。

 突然家を飛び出して20年の間に何があったかは語られませんが、ここで寅次郎は何かに気付かされたような表情を浮かべます。

ここが任侠の寅次郎から無頼の寅さんに変わるきっかけのようにも思えました。

その後さくらと諏訪くんは結婚し、寅さんは大失恋に傷心し旅へ出るようになります。

 一作目の『男はつらいよ』は主役は寅さんというよりは妹のさくらの方だと思うほどで以降の寅さんとマドンナと呼ばれるゲスト俳優が地方で出会い別れるフォーマットは敷かれていないので異色な作品なのかもしれません。

『007』はドクター・ノオからボンドガールがいるのにと思いましたが、一作目は妹の倍賞千恵子になるのかと思ったりしています。

 それにしても本当に倍賞千恵子はブラウンが似合いすぎてびっくりしています。

この作品を観た第一の感想です。