ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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ツッコミどころ多めなホラー?映画『貞子』

 

貞子

 

 ジャパニーズホラー映画のアイコン的存在・山村貞子が出てくる『貞子』を観ました。 

 本記事とは関係ないのですがフランス語にmauvaisという単語があります。

酷いや粗悪といった意味の形容詞で発音はモーヴェと英語のムービーに似ています。

ということで本記事はクソ映画の代わりにムービー・モーヴェとおしゃれな感じで書いていこうと思います。

 最近の私は映画鑑賞で名作ばかり観て目が肥えに肥えてしまってムービー・モーヴェを観ないといけないという謎の使命感に陥っていました。

また少し緩急をつけないと名作ばかり観て冒険をしなくなってしまうと焦っていたところで今作を見つけました。

 ただ私はこちらではなくマツコ・デラックスみたいな題名の方が観たかったのですが、そちらはレンタルで400円とハイユニの鉛筆2本分の価格に躊躇してしまい仕方なしにこれを観ました。   

 東京都多摩市の沼田団地にて焼身自殺による火災で5名の犠牲者が発生し、沼田団地は心霊スポットとして有名になります。

バズるためにここで肝試しをし動画をアップすることを思いついたユーチューバーのファンタスティック☆カズマは動画を撮り終えた後に突如姿を消します。

ファンタスティック☆カズマの姉で臨床心理士の秋川茉優は彼を救いにいくことを決意するのでした。

 多分それがこの作品のストーリーの本筋だと思うのですが結果をいうとファンタスティック☆カズマは助かりません。

ファンタスティック☆カズマが助からないのなら本作の1時間40分は何だったのかと呆然としています。

 しかも本作の貞子は私が知っている山村貞子じゃなくてびっくりしました。

私が知っている山村貞子は特殊な能力を恐れた父親によって井戸に落とされ、怨念を積もらせた末に呪いのウィルスとなりビデオを媒介に人々に感染するかのように襲いかかる畏怖する存在としての貞子です。

 しかし本作の貞子は正直そっくりさんといってほしいくらい別物です。

リングの貞子がイチローだとしたら今作の貞子はニッチローといえるくらいの別人ぶりです。

せめて威厳くらいは保ってほしかった。

こんな雑魚キャラに成り下がった貞子なんて・・・。

 沼田団地の焼身自殺に触れると何故かは分かりませんが二代目貞子を襲名したっぽい少女の貞子ちゃんを恐れた能力者の母親が部屋にガソリンを撒いて一緒に死ぬことを選ぶのですが、そこに先代の貞子が穢土転生され二代目貞子ちゃんを助けにくる激アツ展開を迎えます。

しかし、ここからさくっと2分くらいでこのシーンは終わります。

 そしてこの二代目貞子ちゃんはラストにどうやら貞子ではなく普通の少女のようであったといわんばかりに改心した様子で現れます。

貞子との関連性がいまいち分からない謎の少女でした。

この少女に1時間近く費やした意味はなんだったのか? ここが一番ホラーです。

私が思うにこの少女は貞子にとってジョジョに出てくるしげちーのハーヴェストやミスタのセックス・ピストルズのような群体型スタンドの一個体のような存在で、つまり貞子はスタンド使いです。

 あとはなぜか水溜りボンドがゲスト出演しているくらいしか覚えていません。

水溜りボンドと友達ならファンタスティック☆カズマは心霊スポット行かなくてもなんとかなったんじゃないか?と思ってしまいました。