ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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モノリスは何なのか???『2001年:宇宙の旅』

 

2001年:宇宙の旅

 スタンリー・キューブリック監督の『2001年:宇宙の旅』を観ました。

 まだアポロ11号が月面に着陸する以前に公開されたSF映画の金字塔的作品で大体オールタイムベストの上位に位置している超有名な作品です。

 この作品は黒い消しゴムのような物体・モノリスに導かれた人類の行く末を描いています。

 400万年前の地球で暮らす類人猿の前にモノリスが現れます。

類人猿たちも最初は戸惑っていたものの次第にその物体に皆が触れるようになります。

そうすると類人猿の中に道具を発見し使い方を覚えるグループが発生し以前までは他の類人猿と共生していたのに、道具を使える優越感からか他の道具が使えない類人猿を排斥し撲殺してしまうほど凶暴になります。

 モノリスのおかげで類人猿たちは人類に進化し文明を築き、そして400万年の時が経ちます。

今度は月面にてモノリスを発見し、それは400万年前に設置されたものであることが発覚し「地球外知的生命体がいるぞ!」と宇宙評議会は色めき立ち月面のモノリス木星に向けて電波を発信していることがわかります。

 モノリスを置いた地球外知的生命体に導かれるように人類は地球から月へ、そして木星まで向かいます。

ただ木星探査機の高度な人工知能を備える制御コンピュータ・HAL9000(通称:ハル)が制御不能のトラブルを起こし、デイヴィッド・ボーマン船長以外の船員を殺してしまう反旗を翻します。

 これは月面のモノリスの影響なのかなと思いました。

地球外知的生命体たちは別にコンピュータでも人間でも木星に辿り着けばいいと思っていたのでしょう。

 ボーマン船長はハルの論理思考回路を切断することでハルをシャットダウンしてしまいます。

ここでハルが歌う「デイジー・・・デイジー・・・」は聞いていて辛くなります。

以後パソコンをシャットダウンする時に躊躇しそうになります。

 ボーマン船長だけが木星モノリスへ到達すると、それはどこかへ誘う扉であったようです。

ここから長い長い旅が始まるのですが、おそらく恒星間どころじゃなく銀河系間をずーっとボーマン船長は移動しているようです。

 地球時間ではもしかしたら400万年前くらい経っているのでしょうか

そうなると人類はもう絶滅しているでしょうから、地球外知的生命体が必要だったのはボーマン船長ただ一人なのでしょう。

その他の人類は彼のおまけのような存在で400万年間も進歩させられていたと思うとなんとも言えません。

 こうしてボーマン船長は長い旅を終え謎の部屋へ。

そしておそらく最後のモノリスに対峙することになります。

ボーマン船長はおそらく強制的に歳を取らされ肉体から精神を分離させられ人類より高次な生命体に進化させられたのだろうと思います。

そうなるとラストの謎の部屋は走馬灯か何かなのでしょうか。

モノリスを使って人類を試した地球外知的生命体のエゴっぷりにびっくりします。

 作中で地味に1千万年くらい時間が経過しているのではないかと思う壮大な叙事詩的SF作品です。

 そして作品全体がものすごくスタイリッシュでめちゃくちゃかっこいいです。

内容は後半からかなり難解でとっつきにくいですが画面全体に映る美術やデザインを堪能するだけでも十分楽しめます。

黒い砥石のようなモノリスに宇宙船内の白を基調としたデザインに宇宙服の派手なカラーリングなどなどありますが私が一番かっこいいと思うのはHAL9000のデザインです。

 ぱっと見た感じではおしゃれなインターフォンですが、この無機質さ具合が作品の中ですごく映えています。

その他にも圧倒される映像の連続で素晴らしかったです。

 

私のミスで30日にこちらの記事を上げていました。

スターを頂いた方すみません。