ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

Almost humanの和訳をして考える13年前の世界とKimonosの新譜を考えてみる? 

Kimonosは向井秀徳さんとLEO今井さんによるユニットです

私は彼らがかなりお気に入りでこの梅雨が明けるかどうかという時期によく聴いています。

しかし新譜が出ないのが寂しいです。

そんな彼らの楽曲の中で特に大好きなのがAlmost human

Almost human ってどういう意味なんだろう。

ググったら人間失格の英題だと向井さんは言っている。

でも私はいまいちしっくりこないので”ほとんど人間”だと解釈します。

ポストロックな曲調で歌詞も詩的でものすごくいい

しかし意外なことに歌詞の和訳はググっても見つからなかったのでびっくり

ということで発表から13年の時を越え私がチャレンジして考察してみました。

almost humanのmvより(アイライナーが描く目元の曲線とリップのグロス感を描くのが難しかった。)

原曲の歌詞はこちらより

music.oricon.co.

 

〜和訳〜

 

帰路はいつだって始まっているんだ

よく分かっていると思うけど君が遥か遠くにいるときから

君が後悔したのはどこか そんなの問題じゃない

 

でも君のすべての行動

特に偽ったことの全ては

君の背後で太陽がすべて明かしてくれる

そっと触れてみて君はもうあることに巻き込まれている

 

そして君はほとんど人間だって言うんだ

簡単に言ってしまう。あまりにも簡単にそう言うだろう。

 

鳥は巡り、彼らはこう囁く

世界はちょうど一つの檻のようだ

賢人が微笑みを浮かべ怪物がうようよしている檻を絶えず眺めている

カーボン製、純正で単純な

波紋を広げる水滴たち

長く暗い12月

君の頭を離さずに、落ち着いて、落ち着いてと

 

そして君はほとんど人間だって言うんだ

でもそれは簡単すぎるよ 言うには簡単すぎる

 

【考察】

LEO今井さんには詩集を出してほしいくらい想像力をくすぐられる素晴らしい歌詞です。

2010年当時と言えばまだリーマンショックの影響も色濃く欧州通貨危機などが発生

それらは不動産バブルが弾けた結果で言うなれば人間の開発による人災のようなもの

しかしこのような開発は人間だけでなくこの地球環境にもその影響は拡がっている。

これらのことを念頭に置いて考えるとこの歌詞は地球の代弁をしているようにも思えてきます。

私達人間は簡単に「自分たちが悪い」というけれどそんな簡単に言ってもらっては困る、大切なのは行動することじゃないかと言われているような気がしてしまいます。

言うは易く行うは難しですね。

長く暗い12月を乗り切って新年を迎えられるかどうかとは、私達が行動を起こし新しい年月を築けるかという意味にもとれます。

そんな時に言い争っている暇なんてないだろうに世界は13年前とさして変わらず。

地球はどうなってしまうのでしょうか

というように壮大なことを考えていたのですが、kimonosのインタヴュー記事ではそこまでメッセージ性の強い歌詞ではなさそうです。うーん

 

イギリス万歳!英国万歳!UK万歳! 〜ノエル・ギャラガーの最高傑作と日本家屋〜

イギリスではロック界のご意見番?として世相を斬ったりしている偉大な兄貴ことノエル・ギャラガーが今月の上旬に新作を発表しました。

ギャラガー家の次男

発表されてからずっと聴いています。ほぼ一日中聴いています。


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特にこのPretty boyはびっくり

このようなアルペジオで主旋律を弾いた作品ってかなり珍しい気がする。

そしてノエルの進化が止まらない。本当にいい。

楽曲のバリエーションが豊かになり歌唱や歌詞にも深みが増し、ソロになって以降で一番このアルバムが好きです。

彼のソロが出る度に「これが最高傑作だ」と思ってます。これほどの水準を維持できるのはめちゃくちゃ強いマンチェスター・シティのおかげかもしれない。ナヒヤーンさん、ハーランドさん、ギュンドアンさん、デ・ブライネさんありがとうございます。

Council Skiesというアルバムタイトルの邦訳は公営住宅の空模様みたいな意味になるのかな?

Councilはイギリス英語で公営のという形容詞的用法があるのもはじめて知りました。

同名の楽曲も素晴らしいです。

公営住宅で暮らしたころの気持ちこんなんだったな。あの時の気持忘れずに頑張ろう」と前向きなメッセージの歌詞。そしてノエルの歌声と楽曲が美しすぎる。

これはサブスクではもったいなさすぎるとレコードで聴いてみたくなりましたが、レコードプレーヤーってなんかめちゃくちゃ敷居高そうなので手が出せません。

フォノイコライザーってなに?

と大満足に今月が過ぎ去ることはなく、今月はノエルだけでなくThe Japanese houseも新譜を発表します!!!

The japanese houseはイギリスのユニットです。なんで日本家屋って名付けたのかはちょっと知らない。

そんな彼らが4年ぶりに新譜を出します。

「イギリス万歳!!!国王陛下万歳!!!」と叫びたくなります。


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The japanese houseの新譜では本作が今のところ一番お気に入りです。

もうイギリスの音楽シーンの動向だけが目にするニュースの中で唯一の明るいものです。

こんな世知辛い世の中にイギリス人が音楽を作ってくれて本当によかった。

はぁ・・・

 

早朝散歩とシェルタリング・スカイと焦燥感、それと満月

坂本龍一

早朝に散歩するのが気持ちがいい季節になり、私は音楽を聴きながら1時間ほどブラブラしています。

ふと山の方に目を向けると木々が新緑に芽吹いており、もうそんな季節なのかと時間のながれの凄まじさを感じつつ梅雨入り間近のひんやりとした空気を取り込んでいます。

今朝は坂本龍一のasyncを聴いているとやたらと印象に残る一曲が


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fullmoonという曲です。

冒頭のサンプリング部分がかなり気になるフレーズだったので、調べてみると


www.youtube.com

こちらのベルナンド・ベルトルッチ監督作のシェルタリング・スカイのどうやら最後のシーンからだそうですが、私はこの作品を観たことないのでなんとも言えません。

原作はポール・ボウルズという作曲家兼作家だそうです。

前々から観たいとおもってるのですがどこで観れるんだろう。

ちなみにこちらが冒頭の歌詞?です

 

Because we don't know when we will die
We get to think of life as an inexhaustible well
Yet everything happens only a certain number of times
And a very small number, really
How many more times will you remember a certain afternoon of your childhood
Some afternoon that is so deeply a part of your being that you can't even conceive your life without it?
Perhaps four or five times more
Perhaps not even that
How many more times will you watch the full moon rise?
Perhaps twenty, and yet it all seems limitless

genius.com

 

〜和訳〜

私達はいつ死んでしまうかなんて知らない。

いつしか人生を無尽蔵に湧いてくる井戸かなにかだと思ってしまう。

それでもあらゆることは限られた回数でのみ現れる。

そしてそれは本当に少ない。本当に

あの子供の頃に感じた午後を思い出すのはあと何回だろう?

それがあるのとないのでは人生は全く違うものになっていたというほどに、深く深くその人生に根を下ろすあの午後のことを思い出すのだろうか?

あと4回か5回かもしれない。

もっと少ないかあるいは・・・

満月が昇っているのを見れるのはあと何回だろう?

あと20回かもしれない。

それなのに無限のようにも感じてしまう。

 

ああ・・・なんとタイムリーなセリフ・・・

もう6月とか信じられない・・・

きっと焦燥感がゆえに印象に残ったのでしょう。

そういえば6月に坂本龍一さんの最期の著書が出るんだよなとも思ってしまいます。

本のタイトルもこのセリフの引用だったような

本当に人生ってすぐ終わるんだろうなとひしひしと感じる凄まじい速さです。

人生の体感速度は20歳で折り返しなんて聞いたことあるもん・・・

私はもう一つの警句を思い出しました。

それはこちら

 

先延ばしにすれば、人生は過ぎ去るだろう セネカ

 

これは中学生のころに通ってた塾にデカデカと額縁に収まり飾られていました。

分かってるんだけどなあという気持ちです。

一年短いというより一ヶ月が本当に短い。

もう怖いです。

 

 

坂本教授を偲んで

 

 

教授、どうか安らかに

昨夜の衝撃的なニュースを聞いてからから私はまだ呆然とした気持ちを抜け出せていません。

ステージ4の大腸がんを患っており闘病中ということを知った時にある程度は覚悟していたのですが、こんな早くにその時がくるとは思っていませんでした。

このような記事は故人を利用しているようで憚られるのですが、私にとって坂本龍一さんは想い出深いミュージシャンの一人なので記録として残したいと思います。

高校受験のために近所の図書館に通っていた頃、当然のように勉強はやらず大量にある本を読み漁っていました。

音楽の棚に目を引く大型本が一冊。

それはYMOの特集で表紙のかっこよさに惹かれて借りることにしました。

また東京ドーム公演のCDがツタヤでたまたま100円で投げ売りされていたのでこれを手に入れ、いざYMOへ入門しました。

私は世にも珍しいテクノドンからYMOを聞き始めることに

YMOは公式で黒歴史のような扱いを受けていますが私はあのミニマルなアンビエント志向のサウンド大好きです。

その次にHASYMOという存在を知り、どうやら再結成しているようだと興味津々でyoutubeで聞いてみると一転してフォークトロニカのような仕上がりなっていることにびっくりしました。

ここでHASYMOのライブDVDを買いました。

「昔は楽しかったね また集まって昔の曲やろうか」と再結成しサウンド面などを当時そのままに演奏する同窓会的な集いではなく、決してノスタルジーに浸らず果敢にリノベートする姿勢は本当にかっこいいと思いました。

そして次に坂本さん、細野さん、ユキヒロさんのソロ作品に手を出し始めるのです。

坂本さんのアルバムは正直に言うと甲乙つけられないレベルで全作品好きです。(細野さんもなのですが)

2023年は未来派野郎〜スムーチー期の軽く迷走していた時期の作品を好んで聴いている気がします。

この頃の坂本さんは売れ行きを気にしていたそうで色々と試していたという事を彼の自伝から知った時は「坂本龍一でも売上とか気にするのか」と少々驚きました。

一番聴いているいる作品はおそらくcomica

かなり影の薄い作品ですが21世紀の坂本さんを方向づけた大変重要な作品であると思います。

瞑想する時に毎回聴いています。

この一ヶ月は教授の作品をずっと聴くことになってしまいそうです。

ファンである音楽家が亡くなるのは想像以上に辛いものですね

最後に未来派野郎とthe sun is running itが配信されることを祈ります。


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未来派野郎

未来派野郎

Amazon

 

 

Learn to fly/Foo fighters

お題「落ち込んだ時に聞きたい曲」

お題ありがとうございます。

私が落ち込んだ時にヘビロテしている曲は

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MVの面白さに定評があるFFのLearn to flyです。

特にコーラスは落ち込んでいる時にぶっ刺さります。

I'm looking to the sky to save me

Looking for a sign of life
Looking for something help me burn out bright

I'm looking for a complication
Looking 'cause I'm tired of trying
Make my way back home
When I learn to fly (high)

 

 

~和訳~

俺をここから救ってくれよと空を見上げ探すんだ

生きている証が見つかることを祈っている

俺を光り輝く燃えカスにしてくれる何かがあるはずだから

 

厄介ごとに巻き込まれたって構わないさ

もう挑戦するのに嫌気がさしたってくらいのことを見つけないとな

俺が空高く羽ばたけるようになったら、きっと家に戻ってくるよ

http://lyrics.com/lyric/4978746/Foo+Fighters/Learn+to+Fly

 

涙が頬を伝ってしまいます。

思えば人生の節目の度に聞いているような気がします。

そろそろ高校野球のテーマ曲に選ばれてもいいのにと勝手に思っていますが、一体いつになったら採用されるのだろう。

FFは良曲多いので、新生活に辛くなった時はFFを聞きましょう。

best of youもたまりません。

 

OASISを聴きまくる2023年

リアム

今年に入り、私はOASISをめちゃくちゃ聴いている。

特にBe here now以降のOASISを聴き込んでいる。

こんなに名曲があったのかと思ってしまうほど、いやむしろBe here now以降のOASISの方が私は断然好きです。

スルメ曲がいっぱい入っているアルバムが多い。


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そして私は今この曲をヘビロテしている。ギャラガー兄弟はソロも最高です。

本当に不当なほど評価低くない・・・

ドンバドンバドンババドン♬

私の頭で延々とリピートしている曲があります。

確かこの現象にはちゃんと名前がついてます。

そうこの「ドンバドンババドン ドンバドンババド」

なんて曲やっけなとshazamくんに聞いてみるも、どうやら私が相当音痴なのか呆れられているのか探してくれません。

スマホに向かってドンバドンバなんて言ってるのはいくら自宅にいるとはいえ、恥ずかしい。

ご近所さんに通報されるかもしれない。そう思いApple Musicを探していると見つけました。


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どうですかこのベースライン、かっこよすぎます。

そしてこのボンゴドラム・・・そして延々とドンバドンバ

これってなにかミームに使われて気がするようなないような

ともかくこれを聴いて頭の中でリピートするようになってしまった方はすみません。