昨夜の衝撃的なニュースを聞いてからから私はまだ呆然とした気持ちを抜け出せていません。
ステージ4の大腸がんを患っており闘病中ということを知った時にある程度は覚悟していたのですが、こんな早くにその時がくるとは思っていませんでした。
このような記事は故人を利用しているようで憚られるのですが、私にとって坂本龍一さんは想い出深いミュージシャンの一人なので記録として残したいと思います。
高校受験のために近所の図書館に通っていた頃、当然のように勉強はやらず大量にある本を読み漁っていました。
音楽の棚に目を引く大型本が一冊。
それはYMOの特集で表紙のかっこよさに惹かれて借りることにしました。
また東京ドーム公演のCDがツタヤでたまたま100円で投げ売りされていたのでこれを手に入れ、いざYMOへ入門しました。
私は世にも珍しいテクノドンからYMOを聞き始めることに
YMOは公式で黒歴史のような扱いを受けていますが私はあのミニマルなアンビエント志向のサウンド大好きです。
その次にHASYMOという存在を知り、どうやら再結成しているようだと興味津々でyoutubeで聞いてみると一転してフォークトロニカのような仕上がりなっていることにびっくりしました。
ここでHASYMOのライブDVDを買いました。
「昔は楽しかったね また集まって昔の曲やろうか」と再結成しサウンド面などを当時そのままに演奏する同窓会的な集いではなく、決してノスタルジーに浸らず果敢にリノベートする姿勢は本当にかっこいいと思いました。
そして次に坂本さん、細野さん、ユキヒロさんのソロ作品に手を出し始めるのです。
坂本さんのアルバムは正直に言うと甲乙つけられないレベルで全作品好きです。(細野さんもなのですが)
2023年は未来派野郎〜スムーチー期の軽く迷走していた時期の作品を好んで聴いている気がします。
この頃の坂本さんは売れ行きを気にしていたそうで色々と試していたという事を彼の自伝から知った時は「坂本龍一でも売上とか気にするのか」と少々驚きました。
一番聴いているいる作品はおそらくcomica
かなり影の薄い作品ですが21世紀の坂本さんを方向づけた大変重要な作品であると思います。
瞑想する時に毎回聴いています。
この一ヶ月は教授の作品をずっと聴くことになってしまいそうです。
ファンである音楽家が亡くなるのは想像以上に辛いものですね
最後に未来派野郎とthe sun is running itが配信されることを祈ります。