ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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早朝散歩とシェルタリング・スカイと焦燥感、それと満月

坂本龍一

早朝に散歩するのが気持ちがいい季節になり、私は音楽を聴きながら1時間ほどブラブラしています。

ふと山の方に目を向けると木々が新緑に芽吹いており、もうそんな季節なのかと時間のながれの凄まじさを感じつつ梅雨入り間近のひんやりとした空気を取り込んでいます。

今朝は坂本龍一のasyncを聴いているとやたらと印象に残る一曲が


www.youtube.com

fullmoonという曲です。

冒頭のサンプリング部分がかなり気になるフレーズだったので、調べてみると


www.youtube.com

こちらのベルナンド・ベルトルッチ監督作のシェルタリング・スカイのどうやら最後のシーンからだそうですが、私はこの作品を観たことないのでなんとも言えません。

原作はポール・ボウルズという作曲家兼作家だそうです。

前々から観たいとおもってるのですがどこで観れるんだろう。

ちなみにこちらが冒頭の歌詞?です

 

Because we don't know when we will die
We get to think of life as an inexhaustible well
Yet everything happens only a certain number of times
And a very small number, really
How many more times will you remember a certain afternoon of your childhood
Some afternoon that is so deeply a part of your being that you can't even conceive your life without it?
Perhaps four or five times more
Perhaps not even that
How many more times will you watch the full moon rise?
Perhaps twenty, and yet it all seems limitless

genius.com

 

〜和訳〜

私達はいつ死んでしまうかなんて知らない。

いつしか人生を無尽蔵に湧いてくる井戸かなにかだと思ってしまう。

それでもあらゆることは限られた回数でのみ現れる。

そしてそれは本当に少ない。本当に

あの子供の頃に感じた午後を思い出すのはあと何回だろう?

それがあるのとないのでは人生は全く違うものになっていたというほどに、深く深くその人生に根を下ろすあの午後のことを思い出すのだろうか?

あと4回か5回かもしれない。

もっと少ないかあるいは・・・

満月が昇っているのを見れるのはあと何回だろう?

あと20回かもしれない。

それなのに無限のようにも感じてしまう。

 

ああ・・・なんとタイムリーなセリフ・・・

もう6月とか信じられない・・・

きっと焦燥感がゆえに印象に残ったのでしょう。

そういえば6月に坂本龍一さんの最期の著書が出るんだよなとも思ってしまいます。

本のタイトルもこのセリフの引用だったような

本当に人生ってすぐ終わるんだろうなとひしひしと感じる凄まじい速さです。

人生の体感速度は20歳で折り返しなんて聞いたことあるもん・・・

私はもう一つの警句を思い出しました。

それはこちら

 

先延ばしにすれば、人生は過ぎ去るだろう セネカ

 

これは中学生のころに通ってた塾にデカデカと額縁に収まり飾られていました。

分かってるんだけどなあという気持ちです。

一年短いというより一ヶ月が本当に短い。

もう怖いです。