ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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今月のアーティスト・ビョーク『ホモジェニック』

ビョーク

 ヴィジョナル・マガジンに掲載されていたデヴォン・アオキからインスパイアされた着物のような衣装とネックレスに身を包みタイヤが2つ載っているようなヘアスタイルと舞妓さんのような白粉メイクをしたビョークと思われる女性のポートレイトのアルバムジャケット。

ひと目見たら忘れられないジャケットは名盤を予想させ、その予想のはるか上に存在するのが『ホモジェニック』です。

 前作『ポスト』以上にオーケストレーションエレクトロニカが大々的に取り入れられ、その中でビョークの歌声が響きます。

そして聴けば聴くほど不思議なアルバムで、どういうジャンルの音楽か分からなくなっています。

 今作は前半5曲と後半5曲でテンションがかなり異なっており、後者はかなりビートに重きを置いた楽曲群です。

「ファイブ・イヤーズ」という曲ではほとんどオウテカといってもいいくらいグリッチ音が散りばめられ、それに追走するかのようなオーケストレーションがかっこいい。

ゆったりとしたリズムマシンのビートにのせてビョークスキャットが聴ける「アラーム・コール」、私はこの曲を最近ヘビロテしています。

 そしてこの曲は私にとって思い入れ深い曲で、その昔実家にあったDAWソフトでこの曲のビョークが歌う「ピーピッピッピ」というスキャットコーラスの部分を切り取りブレイクビーツっぽくして地元のセミプロ演歌歌手の楽曲に載せてサンプリングし勝手にリミックスを作る遊びをしていたことを思い出します。

 この曲は音楽にうるさい我が姉にも結構好評でネットで公開しようと思ったのですが、soundcloudなどにリリースするためには何かややこしい変換が必要でそれにかかる時間にせっかちな私は耐えられず「もうええわ」と放ったらかしにして今に至ります。

あの時もう少し忍耐力があれば今頃フロアを沸かしていたかもしれません。