地味に100記事目になりました。
わーすげー
ただここまで続けてずっと心残りがあるのがブログ名です
仮名のつもりで適当につけたブログ名を放置してここまできてしまいました。
まあいいか
これからもぼちぼち頑張っていくのでよろしくお願いします。
坂本龍一のドキュメンタリーを観たので、そのことを書きます。
・:CODA RYUICHI SAKAMOTO スティーブン・ノムラ
日系アメリカ人のスティーブン・ノムラ監督による坂本龍一の密着ドキュメンタリー
終始非常に静かな作品でした。
Codaとは楽曲の最終小節を知らせる記号名なので、現在観るとなんとも悲しい作品名です。
東日本大震災後からasync製作までの約5年間の坂本龍一を追ったドキュメンタリーでその合間に坂本龍一の足跡を辿るように過去の映像が挿入されています。
咽頭がんの発覚による1年の休養期間にもイニャリトゥ監督作レヴェナントの音楽を手掛けている姿は音楽は呼吸するような存在であると体現しているようで心を打たれます。
坂本さんがバランスボールに座りiMacの前でLogic proやProtoolsを操作する姿やグランドピアノでスケッチを手掛けている姿をもう見れることはないのだと辛くなりました。
制作過程には様々な場所で音楽の採集しながら「次作はタルコフスキーのようなものを作りたい」と彼は語っています。
彼はかなり詩に造詣が深く、たしかマラルメが好きであったらしい
そして坂本龍一は音楽の詩人ではなく音の詩人を目指していたのだと私はここでなんとなく悟りました。
音楽じゃなくて詩を目指して制作されたのかもしれない作品がasyncなのかもしれません。
私はこのアルバムがそこまで印象に残らなかったのですが、これからは聴き方が変わりそうです。
引用されている過去の映像は戦メリ、ラストエンペラー、シェルタリング・スカイとかなりベタな選択であとは数点のYMO時代の映像と目新しいものは特にありませんでした。
ただこの中でも印象に残ったシーンはあります。
多分本作からカットされてしまったシーンだと思うのですが、そこで演奏されている曲がManchukuo Partyという曲です。
この曲めっちゃ好きなのですが、サブスクでは聴けません(もったいない)
ただこの作品を観て積もるのは悲しさしかありませんでした。
90歳か100歳になった坂本龍一の新作を聴いて「この人まだ音楽やってるのか。すごいなあ」といえる未来がなんとなく来るだろうとずっと思っていたので、まだ受け入れられない気持ちでいっぱいです。