ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
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安心して観れるホラーコメディな作品『きさらぎ駅』

きさらぎ駅

 有名なネットロア・きさらぎ駅を題材にした作品。 

 大学で民俗学を専攻する堤さんは卒論のテーマにきさらぎ駅を選び、2004年に実際にきさらぎ駅へ行った葉山さんの元を訪れます。

 きさらぎ駅へはいくつかの手順を踏み23:40の電車に乗ればどうやらたどり着けるようでたまたまその手順を踏んでしまった葉山さんはきさらぎ駅に迷い込みます。

葉山さん以外に女子高生、ヤンキーカップルとそのパシリ、酔っ払いのおじさんもきさらぎ駅へ降り立ちます。

 ここからは葉山さんのFPS視点になり、画面全体に青みがかったエフェクトがかかります。

民家には人がおらずなんだか異質なものを感じ取った葉山さんたちは線路を辿って一同帰還へ向かいます。

 FPS視点のためかゲームのようで無防備状態で最初の敵遭遇待ちのようなシーンが続きます。

 私ならとりあえず駅を散策してマップなりを見つけ駅近くの小屋にでも入って武器になりそうな角材をゲットしてあわよくば回復薬も探すかなとゲームをやっているような気分で観ていました。

ゲームだとここが一番怖いのですが、この作品ではよく分からない謎の力でまず酔っ払いのおじさんが爆発しパシリくんとヤンキー彼女が燃えて死ぬ超展開に。

 その後トンネルへ入り、なぜか生贄を差し出せば助かるとか言い出したヤンキー君がまた謎の力で死に葉山さんと女子高生はトンネルを抜け土木管理課の職員っぽい人に助けられますが、この人もゾンビみたいになって2人を襲ってきたので2人は神社に逃げ込みます。

 そこには現実世界に繋がっていそうな光る扉があり、結果葉山さんだけ助かります。

なんだかSTEAMにあるホラーゲーのような話で卒論のテーマになるか疑問です。

 この話を聞いた堤さんは早速きさらぎ駅へ向かいます。

すさまじい行動力を見せ無事きさらぎ駅へ到着し葉山さんの追体験のように女子高生、ヤンキーカップル、パシリくん、酔っ払いのおじさんと遭遇し彼らはゲームのように葉山さんに話した内容と同じ会話を今度は堤さんへ向けます。

 ここからは堤さん無双でトロコンを目指すゲーム2周目のようにサクサクと立ちはだかる試練に立ち向かうRTAプレイが炸裂。

異世界にいると確信している堤さんは躊躇なくヤンキーくんをナイフで刺殺し土木管理課の職員っぽい人の頭に石を振り下ろし撲殺したりともし異世界じゃなかったらどうするんやと思ってしまう潔さです。

知らない人の頭に石を振り下ろすならもうちょい躊躇せんかいと笑いました。

知っている知らないの問題じゃないか

 ただ後半にかけ葉山さんの話にはなかった洋館が現れ、堤さんは「武器があるかもしれないから行こう」と言います。

そんなバイオハザードじゃないんだからと思いながら観て笑いました。

多分この脚本を書いた人はゲームがすごい好きなのだろうと思いました。

 B級映画ではありますが全く期待せずに観たので期待以上に楽しませてもらいました。