新年最初の映画記事はクエンティン・タランティーノ(以下タラちゃん)のキル・ビルです。
タラちゃんの映画はなんていえばいいのか分かりませんが、とりあえず全部かっこいい。
そして私の経験則ですが好きな映画にタラちゃん作品を挙げる人は自分の哲学を持っていて飄々としている世間一般でいわれる変人が多いような・・・
ただ変人でもセンスがいい変人というか、外見は無頓着なのに内面のかっこよさがにじみ出ているといった独特のオーラを纏っている気がする。
そういう人たちに憧れ今年はかっこよく生きたいので新年一発目にキルビルを観ました。
・キル・ビルvol1 クエンティン・タランティーノ監督
世界的暗殺集団ことデッドリー・ヴァイパー・アソシエーション・スクアッド(DiVAS)の元構成員ブラックマンバは結婚式当日にDiVASに襲撃され昏睡状態に陥ってしまう。4年の歳月を経て目を覚ましたブラックマンバはザ・ブライドに生まれ変わり、DiVASへ復讐するために自分を襲ったオーレン・イシイを追って東京へ向かうという内容。
この作品はブルース・リーみたいなトラックスーツを着て日本刀を振り回すザ・ブライド、極妻みたいなオーレン・イシイ、眼帯ナースのエル・ドライヴァー、鉄球振り回す女子高生ゴーゴー夕張と超かっこいい女性がたくさん出てきて、随所に見られるヤクザ、チャンバラ、カンフー、アニメ要素が満載のエンタメ作品です。
しかも作中のアニメパートはProduction.I.G制作という最高の選択。
日本が舞台でヤクザが出てくるハリウッド映画という設定だけ見たら駄作感満載なのですが、タラちゃんにかかればこれほど面白いエンタメ作品になってしまいます。
これはタラちゃんが日本と香港のB級映画を本気で好きなために作品全体からそれらの映画へのものすごい愛が伝わります。
その愛が屋台骨になり作品全体を支えている印象を受けました。
刀で敵を斬ったらありえないくらい血が吹き出したり障子に影だけが写り敵をバサバサッと叩き斬るシーンなどチャンバラへのリスペクトにタラちゃんの演出が加わり刺激的な映像体験でした。
オタクが好きなもの全部詰め込んだ最高のエンタメ作品です。
いまからブラックスーツにブラックタイ締めて布袋さんのBatlle without honor or humanity聴きながらスーパーに行きます。