もっと早くやればよかったことは多々あるのですが、私はつい先日初めてヴィム・ヴェンダース作品を観て見事にハマりました。
そこで気づいたのですが私はヴィム・ヴェンダースとミヒャエル・ハネケを混同していていたようです。
ヴィム・ヴェンダースはファニーゲームの監督という印象をずっと抱いていたので敬遠していました。
その中でたまたま彼の作品を観てもっと早く触れればよかったと後悔の念にさいなまれています。
どれくらいハマったかと言えばブルーレイディスク買おうか悩むほどなのですが、よく考えたらブルーレイプレイヤー持ってなかったのでこれを機会に買ってしまおうかと言うほどです。
そう思っていたらなんと今年の12月にヴィムの新作が公開されるらしいことを知りました。
めちゃくちゃ観にいきたい。もし行けたらすごい久しぶりの映画館になるのですが最後にいつ行ったかの記憶すらあやふやです。
というわけで映画館の仕様も完全に忘却してしまったのでチケット買えるかが心配です。
話を戻すとヴィム作品には映画や映画館の未来について語る作品があります。それがこちら
・Chambre 666/666号室
1982年のカンヌ国際映画祭に集った映画人にヴィムが「映画の未来ってもしかしてやばい?(意訳)」と質問し彼らが答えるドキュメンタリー作品です。
映画人の面々も豪華でゴダールやミケランジェロ・アントニオーニやスピルバーグなど
ゴダールとアントニオーニが最も長く語り、その他の映画人は一言二言な人々もしばしばいます。
彼らの意見は悲観的なものから楽観的なものまで三者三様ですが、その中で最も楽観的なことを述べていると思ったのがスティーブン・スピルバーグでした。
確かに彼はその他の監督とは異なり潤沢な資金があるハリウッドで映画製作しているので楽観的な見方をするのはその通りなのかもしれませんが、彼がここからインディージョーンズやジェラシックパークなどを世に出すと思うと感慨深いです。
本作で語られていた意見には「予算が潤沢で金を稼ぐ大作は大丈夫だろうけど予算が少ない国を代表するような小作品は滅ぶかもしれない」というものもありました。
この当時のことは分かりませんが現在では映画製作の際に政府から助成金が得られ機材も安価になりフィルムを必要としなくなったことで予算も大幅に削減されてこのような小作品もちゃんと生き残っています。よかったよかった。
もしかしたらスピルバーグはここまでのことを予測して楽観的なことを言っていたのではと思ってしまいます。
天才の考えることは分かりませんが、もしかしたらただポジティブなだけなのかもしれません。
この作品で学んだ事は”ポジティブに考えたほうがいい”です。