昨日、古本屋さんで面白そうな本を見つけた。
”エド・ウッドとサイテー映画の世界” ・洋泉社出版
興味を惹かれ早速購入し読むことに、栞として購入当時のレシートが挟まっている。1995年のものでした。
およそ四半世紀の時を超えまた読まれることになったのだと感慨し、ペラペラめくると
めっちゃ面白そう!!!
と久しぶりに古本屋さんで当たりを見つけました。
この本のコンセプトは映像が発明され、100年の契機にこの期間に作られた最低な映画を振り返ろうというものです。※リュミエール兄弟が1895年に世界初の映画を上映しました(多分合ってる)
序文には印象的な文章があり
’この100年に作られた映画の99.9%はサイテーである’
断言しちゃった。
私達が20世紀の映画を見るときは、上澄みの上澄みを見ているのですね。
そしてこのサイテーとはエクプロイテーションと同義だそうで
exploit(動):搾取する。からexploitation。
搾取的映画=サイテー映画です!
名詞の用法では偉業や英雄的行動となっている。すごいアイロニー
そしてこれらの映画を制作する者たちはこう紹介されてます。
’観客からどれだけ金を搾るかしか考えておらず、訴えるメッセージもポリシーもなければ娯楽を生み出すという職人的気質も全く無く、金のために流行っているものからパクりオリジナリティもプライドも全く無い連中’
なんだろう・・・すごい心に響くしなんか心当たりもある・・・
人間って変わりませんね。
ですがいかに時流に乗り、金のためにトレンドを取り入れ粗製濫造してしまうことが恐ろしいかの警鐘をこの一文はもう鳴らしまくってますね。
もう序文だけで一記事書けつつありますが、ここに取り上げたのは序文の20%程です。
少しづつこの興味深いムック本を紹介していきたいと思います。