ペナントレースが始まると午後7時ごろからはほぼ確実に阪神戦が放送されることで有名な局です。
それか熱血タイガース党、そして阪神のOBがなぜかゴルフをする番組など
と、ほぼ阪神一色だった。
そのような中で木曜日か土曜日のこの時間帯に映画番組をやっていたような気がします。
私はこの番組でやたらと放送されるスティーブン・セガール作品をよく観ました。
宿題をやりながらセガールがテロリストかマフィアをボコボコにするの眺めていたことは我が青春の大切な一ページです。
しかし私はセガール作品をまともに観たことがなかったので、ちょうど配信されている
沈黙の標的 スティーブン・セガール主演
こちらを観ることに決めました。
あらすじを簡単に説明すると、中国史専門の大学教授であるセガールが自分が発掘した貴重な文化財を麻薬を入れる容器として使われたことを知り、なんやかんやあって妻を殺されパリに本拠地を構えるチャイニーズ・マフィアをボコボコにして終わります。
記事を書くためにいろいろとセガール作品について調べていると衝撃的なことを知りました。
沈黙シリーズって実はシリーズものではないのです!!
沈黙サーガだと思っていたものが実はそうではないなんて
セガールは毎回めっちゃ強い無口な奴を演じてるから沈黙ってつけてシリーズものみたいに配給してもいいやろと考える配給会社の手のひらの上で踊らせれていたのですね。
他にもDENGEKIとかあるのももしかしてシリーズものじゃないのか
配給会社が沈黙シリーズだと言ってるので、私はそれに従います。
そして沈黙の標的の感想は、マンネリ感がすごかった。
まだ沈黙シリーズの初期の作品なのに、このあと大丈夫かと思ってしまうくらい
セガールがマフィアをボコボコにするのをただただ繰り返され、ところどころに隠しきれぬチープな部分があり、もう観るのがきつかったので途中からベッセルの微分方程式から解であるベッセル関数の導出をしたりしてしまいました。
途中からどうでもよくなって早送りしようかと思うくらいつまらなかったです。
昔はもっと楽しんで観ていたようなと大人になった自分にちょっと悲しみを覚えてしまいました。
しかしこれは私の思い違いで後述します。
唯一おもしろかったのはマフィアたちが仲間の印として腕に入れているタトゥーがどうみても小学4年生がマジックで書いただろってくらいのクオリティでなんかよく分からん漢字の熟語だったことくらいです。
本作以降も沈黙シリーズは毎年のように作られているので相当コアなファンが一定数いるんですね。
そして考えてみました。彼らはどんなファンなんだろう。
たぶんこのコアなファンの方々はきっと一人で観ることはしてないだろう。
思えばサンチャンでセガール映画をながら観していたときも隣に兄や姉がいた。
兄や姉がなにかツッコんでいたら顔を上げてセガールがテロリストをボコボコにする様子を観ていた。
そうセガール映画は誰かと観るものだと思う。一人でかじりついてみるものじゃないのだ。
恋人とのデートや友達との遊びでセガール映画を観に行くというのはある種のイニシエーションなんだ。
それくらい親しい仲になったという証だと思う。
悲しいながら私には、そのような人はいない。だからつまらなく感じたのだろう。
私と共にセガール映画を観てくれる人はこの広い地球上にいるのだろか
80億人の中でそのような人が私の前に現れるだろうか
きっとセガールファンにはいるのだ、彼らは幸福な人々。
この世にはセガール映画を楽しめる人たちとそうでない人たちがいる。
その中で私は後者に仲間入りしてしまいました。
これが世界の残酷な法則なのだと知ってしまうやるせなさ。
セガール出演作はみんなで観て親睦を深める映画なので一人で観るのはおすすめします。
ここまで書いたけど、きっと一人で観て楽しんでいる方もいますよね。