本記事はシスターフッドという映画を観ながら書いています。
すいません。嘘です。こんなシーンありません。
【レビュー】
小津調や50年代の小津作品への敬愛が感じられるのですが、とんでもないくらい内容が薄いです。
内容の薄さと小津安二郎のようなフィックスでのカメラワークとそして全編モノクロというもう退屈のトリプルアタックで、仮に映画館で観ていたら絶対寝てると思います。
もうこれでレビュー終わるくらいには内容がありません。
またセリフが何言ってるか聞き取れないので音量を上げたらライブシーンの映像が入り鼓膜破れたかと思いました。
しかし音量を上げたところで楽しめるかと言われるかとうーん・・・
問題点は主に4点あります。
- 登場人物たちの多様性のなさ
- ドキュメンタリー?
- なぞのモノクロ
- ストーリーがマジで邪魔
それではそれぞれ語っていきます。
1.登場人物たちの多様性のなさ
登場人物たちの男女観や男尊女卑やらその他諸々がネットに転がってそうな主張をずっと繰り返してます。
申し訳ないですけど、彼らの主張がめちゃくちゃ表面的すぎて現状なにも思いません。
「また男尊女卑がうんぬんかい? はいはい」という気分になってきています。
ネットで見れるような内容を言われてもなぁという印象。
この程度の主張なら映画観るより英語の勉強がてらに
こちらを観るほうが有意義でしょう。
2.ドキュメンタリー?
次に本作はなぜかモキュメンタリーになっています。
フェミニストとして活動している人々を取材したほうが有意義な作品になっていたことは確実でしょう。
またなぜフェミニストが活動するのかという所にフォーカスを当てるべきです。
このような社会活動を安易に撮ってしまわないほうがいいです。
脚本の共同執筆としてフェミニストを呼ぶべきでしたね
劇映画にするにしても、登場人物全員が「現代の日本は生きづらい。女性の権利が海外に較べ遅れてる」と主張し続けるのはどうなのでしょうか
生き辛さを抱える人とそうでない人を出して対比させてもよかったのではないでしょうか
3.なぞのモノクロ
モノクロのせいで画面に出てくる人物が誰であるのか分からないというのも大きな問題です。
「マジでこいつ誰?」となりながら観てます。
4.ストーリーがマジで邪魔
続いてストーリーにも難ありです。
おそらく映画を片手間で作っている大学の講師がフェミニスト題材にしてなにかやってる内に彼女がカナダに行くかもしれんと悩んだりと
このストーリーと大学講師が作る映画が交錯するような構成ですが、ぶっちゃけこんなことをするのがよく分からん。
「フェミニズムどこいったん?」というストーリー展開です。
ちょくちょくこの講師の彼女も「はー・・・生きづらいなぁ・・・」とか呟いたりと
そこのところは一貫しています。
彼女は結果的に自分らしくあるためにカナダに行きます。
「こいつのカナダ行きとかどうでもいいわ〜」と思っていたらまさかのそこで本作は終わりました。
「いや嘘でしょ?フェミニズムなんやったん」と唖然としています。
以上の4点になります。
うーん、あとちょっとだけ触れられてたLGBTもよく分かりませんでした。
予告編を見たときの印象とは全く違います。
ヌードモデルの方とミュージシャンの方の密着のほうがよかったでしょう
とにかく分からないことづくめの映画でした。