ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

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日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

パインアメとアキ・カウリスマキ 〜真夜中の虹〜

すっかり冬になり、もうヒートテック着ています

今年は秋があったのでしょうか・・・

私は今日ずっとパインアメを探しあちこちさまよっていたのですが見つからず仕方がないので飴玉を買って帰宅しました。

岡田監督がダグアウトでパインアメをなめてる影響を肌身で感じます。

そういえば今年の日本シリーズ阪神オリックス関西ダービーなんですね。

こんなこと今まであったのでしょうか?

身近の大多数の阪神ファンと少数のオリックスファンも盛り上がっているのですが私はその輪に加われません。

なぜなら私は関西出身のくせに中日ファンという茨の道を歩んでいるからです。

「素直に阪神オリックス応援しとけば・・・」ここ数年はずっと思っています。

そんなことをいっても今更中日ファンをやめる気はないというより無理です。

もうペナント勝ち負けなんてどうでもいい。元気にプレーしてたら半分勝ちのようなものです。

それくらい大きく寛大な心を持てるようになりました。

日シリで盛り上がる世間を尻目に家に籠もりアキの作品を観ていました。

 

・真夜中の虹 アキ・カウリスマキ

Ariel

 

フィンランドで思い浮かぶことはまずムーミンとサウナとノキア

あとはめちゃくちゃ寒そうだというくらいしか分からないなかでこの作品を観ました。

アキ・カウリスマキ作品のその多くは上映時間がかなりコンパクトでこの作品も1時間12分という短さ。

全編にわたるユーモアと大胆な省略が折り重ねられる作品でした。

ストーリーとしてはフィンランド北部に住むカウリネンが仕事を探しに南部に向かうというロードムービー

そしてカウリネンは道中かなり悲惨な目に遭っていきます。

まず銀行で下ろした全財産を暴漢2人に襲われ盗まれたり勘違いで刑務所に入ったり等々。

しかしこんなに酷い目に遭っているカウリネンやその周囲の人々が哀れで可哀想な人間に見えないのがアキが持つ天性のユーモアセンスと俳優たちの演技のおかげだと思います。

アキのユーモアをちゃんと理解している俳優たちの演技でないとこの雰囲気は出せないと思ってしまいます。

俳優側もコミカルに演じるわけでもなく淡白で軽妙に演じているわけでもない。

絶妙なバランス感覚を持ってないとこんな演技できません。すごい。

次に気になったのがアキの省略する演出。

わざわざ映す必要がないところはもう撮らないし見せない姿勢は最高。

こういうの大好きです。

身構えることなく観れるところがアキ作品の魅力のように感じました。