先週からずっと観たい映画を新しく発見できないので、以前から大好きな映画を見返しています。
そもそも私は好きな映画を何回も観るので別に苦労して新しい映画を探す理由がよく考えたらないと思う自分がいて、そんなことはないと否定する自分もまたいます。
まるで自分が分裂したような気分になっています。
今の私にうってつけの映画を観ました。
私はこの映画を映画館で観たいと思って久しいです。
どっかで上映してくれないかな
ロスト・ハイウェイ デヴィッド・リンチ監督
音楽がかっこよく、映像もクールで、ストーリーはよく分からないので何回も観てしまうデヴィッド・リンチ監督の作品。
本作の魅力はロバート・ブレイク演じるミステリーマンとパトリシア・アークエットが二役演じているアリスとリネエだと思います。
リンチ監督作品には変な人がたくさん出てきますがミステリーマンはその中でも群を抜いて異質です。
そしてアリスとリネエを同じ俳優が演じていることに気づいたのは2回目に観た時で本当に別人のように演じているパトリシア・アークエットに驚かされます。
肝心のストーリーは電気椅子にかけられている死刑囚の走馬灯など多くの考察がネットで読むことができます。
私は今回アリスとリネエに注目して観ていました。
この作品はこの2人でパート分けが可能で
リネエパート:ジャズミュージシャン・フレッドの妻
アリスパート:ディック・ロラント*1の愛人
リネエパートではフレッドはリネエを惨殺?し第一級殺人で死刑を宣告され刑務所に収監されます。
フレッドは激しい頭痛に悩まされピートという別人になってしまいここからアリスパートが始まります。
この2つのパートで象徴的な存在の燃え盛る小屋が起点となりリネエとアリスはお互いに円を描くように物語を進め最後にはまた燃え盛る小屋の起点へと戻る環状のようなストーリーであるのかもしれないと感じました。
起点にはフレッドがいて円周上にピートがいるというイメージです。
ただしこれだとどこかで一度お互いに出会わないといけません。
お互いが起点以外の点で出会う時にディック・ロラントがいるのかもしれません。
そしてミステリーマンは何なのか。
ミステリーマンはおそらく現実を映すカメラのような存在であると私は思いました。
以上が今回観た感想です。
何回観ても謎は深まるばかりです。