大晦日に雨が降っているので不思議な気持ちになります。
なぜ不思議な気持ちになるかというと大晦日に雨のイメージがなかったからです。
大体晴れているような気がしていたのでまさか雨が降るとは。
毎年大晦日は来年の目標を整理する日なのですが、私は今年の目標をほぼ全て来年に引き継ぐので朝9時にやることが尽きました。
私の場合なにかを始めるのは簡単なのですが継続するのが本当に大変なので来年は継続を最大の目標に掲げます。
なので新年を迎えても特に何か気分が一新されることはないだろうと予想します。
話は変わりロスト・イン・トランスレーションは以前に観て記事を書き、その中で4ヶ月後にまた観たくなると書いています。
まさに私はまた観たくなったので予言は的中しました。
本当は24日に観ようと思っていたのですが忙しかったので断念しました。
しかし今年最後の記事が大好きな映画で締めることができるのはちょっとうれしいです。
それでは皆様よいお年を
ロスト・イン・トランスレーション ソフィア・コッポラ監督
以前(8月)に観た時はスカヨハ演じるフォトグラファーの旦那に付いてきたシャーロットに注目して観ていたのですが、今回はビル・マーレイ演じるハリウッド俳優ボブ・ハリスに注目して観ていました。
ボブはサントリー・響のキャンペーンイメージのために来日。
CM撮影に広告撮影が続く中、終始「俺は一体何をしているのだろう」と伝わるビル・マーレイの演技が本気で困惑しているのでは?と思ってしまうほど自然に表現されています。
もしかしたら素でそう思っていたのかもしれませんが
要領を得ないCMディレクターの指示の次は気取ったフォトグラファーの指示に遭遇しよく分からないコールガールを勝手に呼ばれたりする中でボブの孤独はよりくっきりとした輪郭を帯びてきます。
日本での孤独がボブが人生の行き先を見失っている姿をも映し出します。
やりたくない仕事に身が入らないけれど、何がやりたいのかは分からないという感情を抱えていることがボブの行動の節々で見て取れます。
現代人なら誰でも抱える感情ですが、やりたくない仕事に向き合わせてくれるきっかけを求めていたボブが出会ったのが自分と似たような境遇のシャーロットであり、彼女がボブのきっかけになり彼がシャーロットのきっかけになったのだろうと思いました。
2人は心の内で線引きした関係であったもののお互いといると退屈な東京が魅力溢れる存在へと変化していきました。
物の見方を変化させてくれる存在の大きさを感じ、その存在はきっと愛なのでしょう
こうやって観るとこの作品は最高のラブストーリーだと思います。
やっぱりアカデミー脚本賞を取るだけの作品です。
ちなみに以前観たときの記事はこちら