ののの・ド・メモワール

その日観た映画や本や音楽の感想を綴ったりしています

閲覧いただきありがとうございます。
日記のように色々なこと(主に読書、映画、音楽)のアウトプットをしていきたいと思います。まれに雑記も書きます。
実用的なことは書けませんがよろしくおねがいします

郷愁から逃れるように希望の火を灯す『ノスタルジア』

Nostalghia アンドレイ・タルコフスキー監督作『ノスタルジア』を観ました。 といっても以前に観てしかも記事を書いているのですが、以前に書いたものはおおよそ感想からは程遠い代物なのであまり気にせずせっかく4Kで再上映されいるし。 これで以前とはな…

ある日とつぜん鳥が襲ってくる『鳥』

鳥 アルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』を観ました。 サンフランシスコに住む大学で言語学を教えたり教育基金を募るパーティーに参加している新聞社社長の令嬢でソーシャライトのメラニーは鳥専門のペットショップで弁護士のミッチに会い、彼が妹の誕生…

安心して観れるホラーコメディな作品『きさらぎ駅』

きさらぎ駅 有名なネットロア・きさらぎ駅を題材にした作品。 大学で民俗学を専攻する堤さんは卒論のテーマにきさらぎ駅を選び、2004年に実際にきさらぎ駅へ行った葉山さんの元を訪れます。 きさらぎ駅へはいくつかの手順を踏み23:40の電車に乗れば…

『監督・小津安二郎』に再チャレンジする

小津安二郎監督 私の趣味の一つにステッカー作成があり作ったステッカーを今年は日記帳に貼っています。 日記帳に貼っているステッカーは小津安二郎監督作『晩春』にて原節子が嫁入り衣装に身を包み笠智衆に見守られるあの美しいワンショットです。 そのため…

OKコラルの決闘がメインテーマじゃない『荒野の決闘』

荒野の決闘 ジョン・フォード監督作『荒野の決闘』を観ました。 あらすじは牛飼いをするアープ4兄弟がたまたま立ち寄ったアリゾナ州トゥームストーンにて、アープ家の次男・ワイアットが酒に酔って暴れるインディアンを撃退したことで町長から保安官になら…

はじめての溝口健二監督作品『残菊物語』

残菊物語 溝口健二監督の作品を初めて観ました。 カメラはある時はパンやティルトやドリーをしたりと縦横無尽に動いたと思ったら定点でじっと対象を捉えたり、ロングテイクが多いためカット数がかなり少なくショットサイズも大体セミロングかフルであり一作…

空から銅が降ってくる『火の雨』

火の雨 アルゼンチンの作家・レオポルド・ルゴネスの作品を読みました。 タイトルは『火の雨』で全15ページの短編です。 収録は河出文庫の『ラテンアメリカ怪談集』からです。 レビ記26‐19 ―汝らの天を鉄の如くに為し汝らの地を銅の如くに為さん― 序文…

久しぶりに風邪をひいてしまいました

土曜日の早朝に気温3度の寒さに小雨が降る中でジョギングをしたら風邪をひいてしまいました。 日曜は雨が降るからと意を決して決行したらこうなってしまい、コロナ禍以降初の風邪で衛生観念が緩んでいることを感じつつ喉が痛いので久しぶりにマスクを着用し…

季節が巡ると共に人も巡る作品『春夏秋冬そして春』

봄 여름 가을 겨울 그리고 봄 山深い湖の真ん中にぽつんと佇む寺院に暮らす和尚様と坊主の少年の物語。 季節が移ろう毎に少年は成長していき、水の表現が美しい作品でした。 本堂が浮かぶ湖から湖畔の正門までは春から秋まではボートで行き、冬は湖が凍りつ…

帝釈天の産湯を使い、姓は車、名は寅次郎 『男はつらいよ』

男はつらいよ 有名な作品ながら未だに観たことがなかったので、昔はお正月にこの作品を観ていたのかと思いながら第一作目の『男はつらいよ』を観ました。 渥美清演じる寅さんこと車寅次郎が20年振りに故郷の葛飾柴又へ帰ってきて妹のさくらと出会ってから…

危機的状況でのリーダーの重要性『Uボート』

Das boot 1941年、大西洋上とジブラルタル海峡でイギリス海軍と対峙するドイツ海軍の潜水艦・Uボートを描いた戦争映画。 戦争映画で潜水艦が舞台の映画では邦画の『ローレライ』を以前に観て感想は、はっきりいって本当に酷い作品でした。 その体験から…

海を愛して挑んだ男たち『グラン・ブルー』

Le grand bleu リュック・ベッソン監督の作品は『レオン』が一番有名で愛されている作品だと思うのですが、私はこちらのグラン・ブルーが一番好きで定期的に観ています。 どれくらい好きかというとebayで縦長のかっこいいグランブルーのポスター買って飾って…

B級チックで見やすいゴダール作品『女と男のいる舗道』

Vivre sa vie : film en douze tableaux 原題の『好きなように生きる:12の描写によるフィルム』が邦題では『女と男のいる舗道』になっている本作。正直邦題の意味はよく分からない。 レコード店で働きながら舞台俳優を目指すアンナ・カリーナ演じるナナに…

なにか新しいことに挑戦してみる :漫画編

漫画に挑戦 なにか新しいことに挑戦してみようと漫画をちょっと描いてみました。 ということで、まずは題材探し。 鍋パをした際に酔った友達が「蝿を見つけた」といって天井のライトをぶっ壊した事件を思い出したので、これを題材に5ページくらい描けるだろ…

霊能力格闘バトルな台湾のホラー映画『人面魚』

本日は神武天皇が大和国の長髄彦を討ち破り畝傍山付近で従えてきた豪族たちに建国を宣言したらしい日ということで神武天皇に感謝しながら昼頃まで爆睡していました。 私はずっと建国記念の日は日本の国号が決まった日だとずっと勘違いして生きてきたので以前…

世界を巡る旅の終わりにあるもの『夢の涯てまでも 』・後編

・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース こちらは『アメリカの友人』のワンショットのようです。間違えて描きました。 hode9.hatenablog.com 昨日に引き続きヴィム・ヴェンダース監督の『夢の涯てまでも』の続きを観ました。 日本の箱根からアメリカへ向かっ…

三大陸を巡りに巡るロードムービー『夢の涯てまでも 』・前編

・夢の涯てまでも ヴィム・ヴェンダース Until the end of the world ヴィム・ヴェンダース作品の中でも異色の本作はドイツ=フランス=日本=アメリカ=オーストラリア合作の近未来SF作品です。 またこのような作家性の強いフィルム・ドトゥール*1では異例…

サンショウウオとカエルの和解『山椒魚』

・山椒魚 井伏鱒二 山椒魚 岩屋の中で過ごしていた山椒魚は自分の体が成長したことに気づかず、外に出られなくなり岩屋に迷い込んできた蛙をその岩屋に閉じ込めてしまう有名でユーモラスな短編。 岩屋と山椒魚と蛙は読み手によって様々な解釈ができる暗示め…

有村架純ちゃんが電車の運転士になるぞー!!!『かぞくいろ―RAILWAYS 家族の出発―』

以前に山陰本線に乗ってどんどんと北上する旅をした時に初めて一両の電車を見たときは感動しました。 電車じゃなくて気動車という区分らしい可愛い一両列車でぼーっと日本海を眺めるのはなんとも心地よかったです。 しかし、いまいち仕組みが分かってなかっ…

フランスじゃなくてテキサスの方のパリ 『パリ・テキサス』

Paris,Texas 西ドイツ=フランス合作ですが舞台は全編アメリカの西海岸という作品。 フランスのパリは一切出てこずカリフォルニア州とテキサス州を主な舞台としたロードムービーで、「パリとは一体???」と疑問が浮かびます。 実はこのパリはテキサス州に…

視覚効果がすごすぎてビビった特撮映画『ゼイラム』

そんなに期待せずに観たら、おもしろかったゼイラムを紹介します。 ・ゼイラム 雨宮慶太 ゼイラム バウンティハンターのイリアは標的のゼイラムを追って地球へ 仮想空間の無人都市にてゼイラムとの戦闘を繰り広げる中、電気工事士の神谷と鉄平が巻き込まれる…

愛は海よりも深く・・・な映画『マルティナは海』

昨日に引き続きスペインの映画作家・ビガス・ルナの作品を観ました。 ・マルティナは海 ビガス・ルナ son de mar 愛のために計画性もなく後先を考えずに行動してしまった人々の顛末を描いた作品です。 昨日観たハモン・ハモンよりもこちらの作品の方がショッ…

ペネロペ・クルスの初主演作『ハモン・ハモン』

ハモン・ハモンという言葉の響きに魅かれ、スペイン映画を初めて観ました。 観た映画はこちらの作品で冒頭のエスタブリッシュショットは野良サッカーフィールドで闘牛の練習をする2人の青年といういかにもスペインという感じで期待が高まりました。 しかし…

ZAZEN BOYSの新譜『らんど』

・らんど ZAZEN BOYS ビッグマンを振るカシオマン氏とエフェクターを顔に付けている向井氏 ザゼンボーイズの12年ぶり!?となる新譜。 ベーシストが吉田一郎不可触世界さんから385のMIYAさんに代わって以降の新生ザゼンボーイズとしては初のアルバム。 向…

人間と機械を分けるもの 『R62号の発明』

今週からすさまじい寒さで日本海側ではものすごい積雪だとニュースで知り、私はボランティアで雪かきしたことを思い出しました。 そのボランティアは朝から始まりまずシャベルで歩道の雪を掘り進め、歩道が凍りつかないように塩化カルシウムをばらまく作業を…

計画通りに物事進むほど現実はやさしくない『レザボア・ドッグス』

今月はタラちゃんの作品を多く観ています。 記念すべきタラちゃん監督第一作のレザボア・ドッグスを観ました。 ・レザボア・ドッグス クエンティン・タランティーノ resevoir dogs 宝石店強盗のために集った6人とそのボスとその息子の物語で5人はそれぞれ…

大河ドラマの清少納言の髪型が気になる

光源氏のイメージ 大河ドラマは正直そんな興味がないのですが、今年は平安中期と戦が全くない時代で一体なにをやるのかという興味でちょっと観ています。 主人公の紫式部のせいで人生狂いそうになったことも少し関係しています。 というのも高校2年生の頃に…

うまく描くな!岡本太郎のアートレッスン 『今日の芸術』

久しぶりの読書記録です 昨年の4月からアートスクールに通って絵を描くようになりました。 それまで絵を描くことが全くなかったので、私が入ったのは初級クラス。 大の大人が小学生たちに混ざって鉛筆をシャカシャカやっている姿は傍目から見たら完全に教師…

自主制作映画のお手本こと『フェイシズ』を観ました

ドライブ・マイ・カーの濱口監督が尊敬しているインディーズ映画界の巨匠・ジョン・カサヴェテスの作品を観ました。 インディペンデントや自主制作などのインディーズ映画は今までほとんど観たことも触れる機会もなかったので結構緊張しながら視聴。 最初は…

ツイッター(X)のアカウント削除しました。

先月よりツイッターを連携させていたのですが、本日付で連携解消とアカウント削除をしました。 理由はやる意味がよく分からず今後活用できる見通しが持てない、ツイッターを見たいと思わないの2点です。 見たいと思わないのはやっぱりごく一部の大層ご立派…